薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ原生代40 焚き付け戦線異常あり?

メーデーメーデー

焚き付けが底を尽きそうです。

 

何?元号が変わった?

今はただの2019年だろうが。

 

それよりも焚き付けだ。

 

予想外の四月寒波で、薪ストーブにまだ安息の日は来ない。

焚かなくてもいいほど暖かい夜というのは、まだやってきていないので、毎晩焚いている。

 

それにしても、寒すぎる。

まだまだ焚きたいのに、焚き付けが底を尽きそうだ。

 

ということで、近所の製材所に建築端材を貰いに行って、二人でパコパコ割った。
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奥さんはキンクラ、僕はフィスカースだ。

 

しかし、キンドリングクラッカー、略してキンクラ。

すばらしいアイテムだ。

薪ストーブグッズは色々買ったが、これはベストなアイテムのひとつだと思う。

焚き付け作りは、快適な薪ストーブライフを送る上で欠かせない作業のひとつであり、薪割りの陰で見過ごされがちだが、とても重要だ。

そして、その焚き付け作りをハチェットや鉈で行なうと、集中して作業しないと危ない。

 

しかしキンクラなら、危険はかなり軽減される。そしてなにより疲れることなく大量の焚き付けを作ることができる。

宣伝文句みたいだけど、事実だ。

 

ただ、意外と割れる薪の径が小さいで、ある程度斧で割ってからでないと、キンクラの輪を通らないという欠点があり、そこは「キンドリングクラッカーキング」という、もっと大きいサイズのキンクラもあるので、そちらでもいいのかな、と思う。

あと、節が強力なものは、いくらハンマーで叩いても割れない。叩きすぎると、上にボヨヨーンと漫画みたいに飛び出してきて、それがキンクラ唯一の危険なポイントだ。

 

でも、キンクラは本当におすすめだ。

僕はまきたきていさんがやってるありがた屋で購入した。

薪ストーブアクセサリーとメンテナンス用品の販売|ありがた屋

 

さて、キンクラとフィスカースで割りまくった焚き付け。これでしばらくは安心。

 

ついでに、極太の無節の杉の玉が手にはいったので、それも焚き付けサイズに割っておいた。これは、まだ水分ジャブジャブなので、来年用だ。
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右側の棚が小割り専用の棚。

前後2列あるので、それなりにあるが、焚き付けは消費量が多いので、もっとあった方が安心できる。

 

ともあれ、焚き付け枯渇騒動は、なんとか解決をみたのであった。

 

その後、近所のおじさんが余ったから、と言って椎茸の菌を100個あまりくれたので、椎茸の菌打ちをした。
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ドリルで穴を開けて、菌を突っ込んで。
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打ち込む。
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少しだけなので、原木三本だけ。

去年はくぬぎでやったが、今年はちょうど手近にたくさんあったコナラを使った。

どちらがいいのか、とにかく椎茸が出てくるのが楽しみだ。

オフグリッド入門④ 電子レンジとテレビを手離す

ふきのとうの群生地を見つけた。
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これで来年からは、ふきのとうに困らない。

何気にテンションが上がる光景だ。

 

うちの奥さんが犬の散歩中にこんな花も見つけたようだ。
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ショウジョウバカマと言うらしい。

 

さて、太陽熱温水器も雨水タンクも、毎日活躍してくれている。晴れた日はガスを使わずにお風呂に入れるし、洗濯は現在のところ、雨水100%でできている。

 

しかしながら、実際に今までと比べてどう変わったか、といった詳しい内容は、いろんなデータがまだ不足しているので、報告はまた後日にしたい。

 

今日は、オフグリッド生活の大本命、まさに本丸、「電気の自給」に向けて、家電を整理していくプロジェクトが進行中なので報告したい。

電気を自給するために最も大事なことは、そもそも日常的に使う電気の量を減らすことに尽きる。

もともと我が家の電気の消費量は大したことがなくて、だいたい月に100キロワットを超えることはなく、多くても2000円ほどの電気代なのだけど、ここからが節電生活の楽しいところだ。

 

①使う家電を減らす。

②使わないプラグは抜いておく。

③夜にやたらと明るい部屋にしない。

④消費電力の低い冷蔵庫をチョイスする。

などなど。

 

こんな感じで節電は色々試みているが、さらに、要らないんじゃないかと思う家電を減らすべく、家族会議をした。

 

結論としては、電子レンジとテレビを手離すことになった。

電子レンジは欲しい人に譲ることになった。

 

これが
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↓こうなった
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おお、パントリーが広くなった!

 

テレビは、テレビ番組は見ないので、押入れにでもしまっておいて、映画鑑賞のときだけ取り出してきて見るとこになった。

 

テレビも電子レンジもあまり使用頻度は高くないが、全く使っていないわけではない。

テレビは見なければいいだけだが、電子レンジは朝ごはん、弁当作りなどのときに使うこともある。工夫が必要だ。

 

それにしても、これで、いかほどの節電が可能なのか?

 

別にお金を節約するために節電するわけではないが、日頃の電気への依存度をどんどん下げていくのは本当に楽しい。

 

どこまでいけるだろうか?

 

とりあえず、今日はここまで。

 

また、追って結果などを報告したい。

 

薪ストーブ原生代39 つくしの採れる頃、上から着火に挑戦

季節はもう春。

犬の散歩の途中でつくしを採った。
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日中はポカポカ。作業をしていたら、むしろ暑いくらいだ。

しかし夜になるとやっぱり寒い。

だから我が家ではまだ「焚かない夜」はやって来ていない。夜になれば、オートマチックに焚いている。


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上の画像で、ストーブ天板右側に置いてあるザルは、天板直置きではなく、土台をかませてある。

このザルに細かく切った椎茸やら大根やら、しめじを並べて乾燥させている。

こうした天板のエネルギーが利用できるのもあと少しだ。

ジャムでも切り干し大根でも干し椎茸や干ししめじでも、今のうちにせっせと作っておく。特に、我が家の畑でとれすぎたり、ご近所でもらった大根は、頑張って乾燥させるのだ。まあ、頑張るのは薪ストーブだが(笑)。

 

さて、最近までの約2シーズン、我が家ではもっぱら「下から着火方式」を採用していた。

「上から着火方式」の存在も意味合いも一応理解していたのだが、上から着火するには、固形の着火材が必要だと思い込んでいたからだ。

 

しかし、とあるブログを読んで、ものは試しと上から着火してみたらこれがなにやらいい感じだった。

リンクを張っておくので、もし興味のある方は覗いてみてほしい。

うまくすると薪の消費量が半分になる薪ストーブの焚き方 - Blog「自給知足がおもしろい」

薪ストーブ以外にも、毎回やたら充実した内容で楽しく読ませていただいている。ライフスタイルにおける師匠のような存在だと勝手に思っている(笑)。

 

さて、そんなわけで「上から着火方式」だ。

一番下に大きめのくぬぎを置き、その上に細めの雑木、その上に太めの端材、細めの端材、割りばし、杉の葉っぱ・・・。f:id:akagestoves:20190326121741j:image

そしてマッチで火をつける。

杉の葉っぱと割りばしがあれば、新聞紙すら必要なかった。いや、着火材とかなくても全然いけるじゃないか。 

 

順調に燃えだして、次第に太い材へ火が移っていく。
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なかなかいい感じだ。
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上から着火方式で感じたのは、焚き付けの使用量がかなり減ったんじゃないかということだ。

巡航運転に達する時間もやや短くなった気がする。

まともな検証は来シーズンに譲るとして、とにかく「上から着火方式」という新たな選択肢が(遅ればせながら)手に入ったのは嬉しいことだ。

 

なにせまだ2シーズン。

薪ストーブのキャリアとしてはひょっ子同然だ。

 

少しずつ、我が家に最適の焚き方を模索していけばいいと思う。

 

さて、犬の散歩の時に収穫したつくしだが、うちの奥さんの定番はつくしの卵とじだそうだ。

僕は佃煮のイメージがある。

 

しかし、昨晩のおかずに登場したつくしは、そのどちらでもなく「つくしをトッピングしたジャガイモのガレット」だった。

ジャガイモのガレット、略して「ジャガレット」。
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その上にトッピングされたつくしがお分かりになるだろうか。

これを食べて気づいたのは、つくしにはほとんど味がないということだ(笑)。

クセもないので、春の食材としては、ありがたいものではある。

いろんな食べ方を試してみよう。

 

薪ストーブ原生代38 コナラ、再入荷。そして樫専用の薪棚に目鼻がついた

嬉しいコナラが再入荷だ。
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軽トラに軽く一杯。全てコナラだ。思わず頬が弛む。
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もちろん、再入荷といっても購入したわけでわない。

薪を買うかどうかは、それぞれの薪ストーブユーザーの事情で様々だと思うが、僕は一種のゲーム的な感覚で、(なるべく)金を使わずに薪を手に入れる、というルールを自分に課している。

フグリッド生活のための生活力を日頃から養うためのルールとも言える。

薪が簡単に入手できないときも、お金で解決せずに、日頃からの人脈でなんとか集めてくる、もしくは建築端材などで我慢しようと思っている。

まあそう思っているので、もちろん今回のコナラもありがたいことに、ある筋から貰ってきたものだ。

 

今は薪運がかなり上昇しているようで、樫やコナラ、クヌギなどのいわゆるビッグスリーと言われる樹種に恵まれている。

 

いずれ、また手にいれにくくなる日も来るだろうから、今のこのフィーバー状態を当たり前と思わないようにしたい。

 

まあ、それはともかく、最近は家の土場で玉切りをするとチェーンソー屑がかなり出てしまうので(それは野良猫のトイレとして最高のもののようなので)、山まで原木を運んで、山の土場ですぐ玉切り、そして玉になったものを家の土場に運んでそこでゆっくり薪割りを楽しむ、という流れができてきた。

 

この日も、山で全ての原木を玉切りした。
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愛犬も連れて。
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玉切りをしている間は、「伏せ」をしておとなしく待っている。

お利口さんになってきた。

さて、その玉を家の土場に運び込んだ。
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薪棚が満タンのようだけど、真ん中の薪棚は後列しか埋まっていないので、前列を全てコナラ薪で埋め尽くしてニヤニヤする予定だ。

 

ちなみに、樫専用の薪棚は少しずつ薪棚らしくなってきた。
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茶色の塀と同じ高さまでは積み上げたいのだが、そこまで都合よく樫ばかり集まらないので、少しずつ積んでいこう。

樫は3年くらい乾燥させて焚くのが理想みたいなので、2022年、つまりカタール開催のワールドカップの頃に焚くことになるだろうか(笑)。ちょうどカタール大会は冬開催らしいので、薪ストーブで樫を焚きながらのサッカー観戦なんて、悪くないじゃないか。

 

まあ、とにかく、手持ちの樫は全て割ってしまったので、しばらくはコナラ割りをせっせと楽しみたい。

薪ストーブ原生代37 薪ストーブベーカリーの奥深さ

薪ストーブ中心のブログなのに、最近、さっぱり薪ストーブネタを書いていない。

ので、久しぶりに薪ストーブのネタをぶっこんでみる。

 

前から、薪ストーブでパンを焼くことはしていた。

ただ、ピザをした残りの生地でテキトーに焼いただけのものがほとんどで、あらたまってパン主体で焼くというのは、あまりしたことがなかった気がする。

 

しかし、薪で焼いたパンはうまいはずだ。

 

ということで、焼いてみた。

 

生地はホームベーカリーで作って。

 

まずはソーセージロール。
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そして、ピザパン。
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それと、これは分かりにくいけど、ジェノベーゼパンだ。
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澳になっていい感じの炉内に、パンを入れる。
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ものの五分で焼けちまう。
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チーズも溶けて、うまそうだ。

 

お次はソーセージロール。
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うまくいったかと思ったけど、2度目だったので、さっき焼いたときに温まった鉄の敷き板の温度が高すぎて、パンの底が焦げた。
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ガーン。

まあ、許容範囲かな?

 

そんな感じ焼いていくと、なんかいい感じで焼けた。
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食べると、はっきり言ってそこら辺の大手パンメーカーのパンなんて目じゃないくらいうまい!

 

これはうまい!

 

テキトーに焼いても大丈夫だった。

 

また焼こう。

オフグリッド入門③~太陽熱温水器でお湯を作る

フグリッドシリーズ第三弾は、太陽熱温水器だ。

太陽熱温水器とは、読んで字のごとく、太陽の熱を利用してお湯を作るシステムのことだ。一昔前は、あちこちの家の屋根に朝日ソーラーと書かれた温水器が乗っていたものだが、最近は昔設置されてボロくなった温水器が肩身も狭そうに屋根あるのを見かけるばかり。すっかり太陽光パネルにその座を譲ってしまった感がある。

そんな時代錯誤なものをなぜ導入することにしたのか?

まあ、そのへんにも触れながら話を進めていこう。

 

こんな感じで、屋根の煙突の近くに設置された。
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そもそも、オフグリッドということに興味を持ったときは、送電システムから外れて電気を自給したい、という気持ちで色々調べていた。

しかし、太陽をエネルギーとして利用するなら、太陽光パネルによる発電より、太陽熱温水器の方がずっと太陽エネルギーのエネルギー変換効率が高いということを知った。

広い意味でのオフグリッド的な考え方をするなら、太陽光パネルよりも先に太陽熱温水器をつける方がオススメなのだそうだ。

 

以下のようなサイトもあるので、興味がある方は見てほしい。

最新の太陽熱温水器を比較!これは全世帯におすすめしたい必須アイテム | 一家だんらん

 

この記事によると、太陽光パネルは太陽エネルギーの10~20%しか利用できないのに、太陽熱温水器は太陽エネルギーの50~60%も利用できるのだそうだ。

というわけで、迷うことなく設置する運びとなったわけだ。

 

 

話を設置する日に戻そう。

 

まず、真空管とタンクを置くための架台を設置した。

思いの外、煙突の近くに設置することになったぞ。大丈夫か?
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次に、その架台に、真空管をさして水をお湯に変えるためのタンクを置く。
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このタンクに真空管をさして、屋根の上の組み立ては完成。

 

ちなみに、このタンクは大きな魔法瓶のようなもので、一度お湯になると簡単には冷めない。その日のうちに使い切らなかったお湯は、魔法瓶同様少しずつ温度は下がるものの、次の日にそのお湯を持ち越すことができるのだ。

これってすごいことだと思う。

太陽の熱エネルギーを余すところなく利用できるのだ。

 

さて、屋根上のタンクと真空管は設置完了。

 

ここまでは、素人でも3人いれば設置できるようだ。
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ちなみに太陽熱温水器のメーカーごとの違いなどについては、もちろん実際に使って比較したわけではないのであくまでも情報をもとにした想像なのだが、真空管タイプのものなら、どれも性能に差がなさそうだ。

ただ、デザインは多少異なる。屋根の上にドーンと乗るわけなので、あまり意に沿わないデザインのものは避けた方が良さそうだ。

僕の選んだサントップという、寺田鉄工所のものは、特にこだわりがあって選んだわけではなく、お世話になることになった工務店で何度も設置していて慣れているから、というだけの理由だ。

価格が高めなのだが、実際には定価よりかなり安かったので実売価格はどれも大差ないのかもしれない。

ネットで調べても、それぞれの性能差や価格差を知ることはできなかった。あまりにもニッチなアイテムなので、比較できるほどの知識を持った人も少ないだろうし、機種選びにそこまで神経質になることもないのかもしれない。

 

下の配管は水を屋根に送ったり、屋根で出来たお湯を給湯器に送り込むものだ。
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ここは、基本的に電気がなくても機能する。アナログ設計なのが嬉しい。

 

下の画像のミキシングバルブが、アナログ的に屋根上で出来たお湯と水を混ぜて、だいたいの設定温度にして室内に供給してくれるのだ。
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給湯器の電源を切っていても、電気が止まっも、蛇口でお湯を捻れば、だいたいの設定温度のお湯が出てきてくれる。あくまでだいたいの温度だ(笑)。

 

実際に試してみた。
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おお、給湯器の電源はオフだけど、ちゃんとお湯が出てくるじゃないか!ちょっとぬるいけど、食器洗いには過不足なし。

 

フグリッドアイテムはこうでなくちゃ。

停電したら使えない、というのではオフグリッドと言えない。

 

さて台所の給湯はこれで問題なし。

 

次は最大のポイント。つまり、風呂だ。

 

熱々の風呂入れてこそ、太陽熱温水器を設置した甲斐があるというものだ。

 

冬なので、もともとの水温は低めだが、太陽がしっかり出た日を見計らって、実験。

 

その日は少し給湯温度を下げて、お風呂にお湯をはった。

浴槽にお湯をためている間、ガスを使っているマークが出なかった。

お湯は全て太陽熱で作ったものだけで浴槽に貯められたことになる。

 

しかし、これではぬるいお湯。

熱々の気持ちいい風呂ではない。

 

そこで、あらかじめ、薪ストーブでガンガンに温めておいたお湯を浴槽に注ぎ込む。
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これで、熱々のお風呂完成。

すげー気持ちいい。

そして、ガスで沸かしたときより、心持ち身体が暖まり、お湯も冷めにくい気がする。

これで一応オフグリッドな入浴も可能なことが判明した。

 

もちろん、こんなややこしいことをしなくても、いつも通りにお風呂を沸かしても、いつもより圧倒的にガスの使用料は少ないはずだし、夏場は間違いなくガスを使わずにお風呂を利用できるはず。

ただ、プロパンガスを使わなくても、そして、場合によっては電気もなくても、風呂に入れる。

薪ストーブとの併用で、冬場はさらに安心だ。

 

去年までのガス代とどれぐらい差がつくのか、ということや、夏場の使用状況については、また追って報告したいと思う。

とにかく、太陽が顔を出せば、お湯が出来て、雨が降ればタンクに水が貯まる、全天候型オフグリッドハウスが一歩動き出したぞ。

 

テンションを上げつつ、まだまだつづく。

オフグリッド入門②~雨水をためて洗濯に使う

引き続き、水のオフグリッドのお話だ。

 

しかし、そもそも水道に関して、オフグリッドという言葉を使うのは正しいのだろうか。

 

正確には、オフグリッドの意味するところは「グリッド」がオフであるということ。ではグリッドとは何かというと、電気を供給する送電システムのことだ。

電力会社の送電システム(グリッド)から切り離された状態(オフ)のことなので、水道には使わないらしい。

 

しかし、「オフグリッド的な暮らし」という広い意味では、電気をはじめとしてガスや水道など、はたまたガソリンや灯油などのインフラや燃料などを、すべからく自分で賄おうと(努力)する暮らしのことなので、あまり気にしないように。

送電システムから電気をもらわないと我々の今の暮らしが全く成り立たない、という常識がまかり通っているので、やはり最後はその常識をくつがえすことを目指したいのだが・・・。

 

さて、それはさておき、雨水タンクの話の続きだ。

前回は、250㍑の畑用雨水タンクを設置した話だったが、母屋にもうひとつタンクをつけた。

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こいつは、縦、横、高さがそれぞれ1㍍×1㍍×1㍍の立方体だ。

1立米の水が貯められる。1立米の水は1トン。

1トンというと、大量の水という感じもするが、はっきり言って生活に必要な水の全てを賄えるような量ではない。

雨がコンスタントに降ればいつでも使えるが、しばらく雨が降らないととたんに枯れてしまう(笑)。

なので我が家では、ここにたまった雨水を洗濯専用に使うことにした。

洗濯なら、うまく使えばほぼ全量を雨水でまかなえるはずだ。もし足りなくなれば、いつでも水道の栓と切り替えられるようにしておいた。

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右の栓が水道からくる水で、左の栓が雨水のタンクからくる水だ。

 

屋根に降った雨がトユをつたってタンクに流れ込む、という構造自体は小屋につけたDIY雨水タンクと同じだ。
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この間もこのブログのコメントで、洗濯用とトイレ用に雨水タンクを自作で設置したという方がいたが、配管関係に詳しければ自分でもできるのだろう。

僕は、設備系に詳しくないうえに、性格も大雑把なので、近くの業者さんにお願いした。
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たまった水をポンプで組み上げて、
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洗濯機から雨水が出てくる。

 

おお。

 

このタンクには蛇口がついているので、非常時(断水時)にはその蛇口から水を供給することも可能だ。

まあそれも、雨次第なのだが。

 

わざわざ洗濯機に直結してまで雨水タンクを設置するメリットがよく分からない、という方もおられるかと思う。

 

我が家で雨水を洗濯に使おうと思った最大の理由は、粉石鹸を使っているからだ。

水道水で洗濯をすると、粉石鹸はどうしても石鹸カスが残る。特に黒いシャツなどには、白いカスが必ずついている。

見た目にも嫌だが、これは石鹸が完全に溶けていないということも意味している。

水道水は塩素消毒しているので、ミネラル分が含まれている。そのミネラルと石鹸が反応して完全に溶けきらないのだそうだ。

 

そして、雨水だが、なんだか汚そうなイメージを持ってしまいがちだが、実は雨水は蒸留水。つまり真水だ。

ミネラル分が含まれていないので、石鹸カスが残らない(らしい)。

粉石鹸ユーザーにとって、雨水が洗濯に利用できるというのは福音なのだ。

まあ、実証実験はこれからじっくりしてみる。

実際はどうだったか、また後日報告する。

 

ちなみに、野菜の水やりにも、塩素が含まれている水道水よりも、雨水の方がずっといいらしい。

そちらも(実証実験が可能かどうかはわからないが)、試してみたい。