薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブカンブリア紀⑫ コナラの巨原木との格闘・後編

前回からの続きだ。

 

土砂降りの中、コナラを回収に出かけて、うちの奥さんは腰をやられながらも、なんとか持ち帰ったコナラ。

その量軽トラに二台分。

 

玉切りが面倒だ、というよりは、40センチほどに玉切りしないと持ち運べないくらい巨大な楢だったので、持ち帰った段階でいつでも薪割りスタンバイOKな状態だった。

 

ちょうど薪棚2号機の前列が空になっていたのでそこに並べればいいや、と思い、おもむろに割り始めた。

 

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↑これ、そのコナラの薪割り風景。

その前に節だらけの杉を大量に割っていたので、薪割り場が、ゴチャゴチャしている。

 

まあ、そんなコンディションの悪い中で、薪割りスタートだ。良い子は真似しちゃだめだぞ。

 

まずはこの玉。

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直径20センチ弱か。

 

ど真ん中を一刀両断。
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さらに割って、
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頃合いの中割りが4本できた。

 

続いてこいつ。

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直径30センチに及ぼうかというなかなかのブツだ。

まず第一刀。

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すこし筋が入った。

 

続いて第二刀。
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よし、玉のサイドにも割れ筋が走ったぞ。

これで、いけるはず。

 

とどめの第三刀!
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バッカーーン。

きれいに真っ二つ。

これぞコナラの手応えだ。

 

その後、律儀に割っていって、このひと玉で14本のやや小ぶりな中割りになった。
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うむ、よしよし。

 

さて、お次は直径40センチオーバーのこいつ。
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薪割り台をはみ出すその巨体。
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こいつはど真ん中に5、6回、フィスカースのハンマー斧を打ち込んだが歯が立たず。

すこし捻くれた筋なのかも。

 

とにかく、そういう時は端から攻める。
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端っこを削るだけでも、中割りがどんどんできていく。
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どんどん削る。
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削る。

 

ここまできたら、もう真ん中をいけるだろう。
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苦労して割り終えた。

 

このひと玉は大満足の中割り19本になった。
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そんなこんなで2週間かけて、コナラの玉をすべて割り終えた。

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薪割り場に残っているのは、やや乾燥過多の大玉のヒノキだけだ。

 

そして予定通り、薪棚2号機には今回割ったコナラが綺麗に埋まった。

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笑えるくらいぴったりの量だったぞ。

 

あー、楽しかった。

薪ストーブカンブリア紀⑪ コナラの巨原木との格闘・前編

「コナラを伐倒したけど、要る?」

 

と、知人から聞かれた。

 

この時点で詳しい話も聞かずに断るとしたら、その人は薪ストーブユーザーではないか、もしくはコナラアレルギーの人だろう。

 

もちろん、その倒れてるコナラが山の上にあって相当の距離を人力で運び降ろさないといけない、とかそういう話なら、泣く泣く諦めもするかもしれない。

 

しかし、今回倒したコナラは、道側らしい。

軽トラでかなり近くまで肉薄できるようだ。

この情報が伝わった時点で、ほぼ全ての薪ストーブユーザーが、

 

「あざっす!いただきっす!!」

 

と答えて、そのコナラを頂戴することになるだろう。

ただし、そのコナラ、かなりの巨木らしい。

 

まあ、そんなわけで、当然のように伐倒現場へ行きますわな。

巨木ということで、18インチ(45センチ)のバーのチェーンソーと14インチ(35センチ)のものと、念のため二台持参して到着。

 

さて、その巨木。

いくらなんでも巨木すぎた(涙)。

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この画像で、右側に転がっている小さそうな玉切りされたコナラ。

こいつらでさえ、人力で運ぶならかなり重さを感じる直径20〜30センチの玉だ。

いわゆる枝分かれのした細くなった幹でもこのサイズ。

伐倒された一番太い幹、いわゆる一番玉はゆうに70センチ越えだ。

しかも完全に接地していて全く隙間がない。

こいつは玉切りするにしても重機がいるレベルだぞ。

 

とりあえずこの太すぎる一番玉は置いておいて、比較的御し易い細めの枝を玉切りする。

細めと言っても30センチは下らない。

チビてきたソーチェーンで、悪戦苦闘しながら接地して切りづらいブツを刻んでいく。

 

せっせと玉切りし続けては、一段下の軽トラが停めてある場所まで運ぶ。
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頃合いのサイズのソヨゴも少し貰ってきた。
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とりあえず、軽トラ一台分作れたので、家まで運び込む。

 

一台目の成果が、これだ。
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すこし荷台に不安のあるうちのアクティトラックでは、ちょっと積みすぎか。

 

 

さて、続いて2台目の薪を取りに行く。

この頃から雨が降ってきて、はっきり言ってコンディションは最悪になってきた。

ので、写真は撮っていないが、二台目に選んだのは、少し前に倒されて枯れ始めていた、少しサイズの小さいコナラ。

 

しかし、これとて元玉は直径50センチオーバー。

なんとか宙に浮いた状態だったので、切れるところからどんどん切っていった。

そして、土砂降りになってきたので、とりあえず積み込んでそのまま現場を後にする。

 

ちなみに運び込む途中で少し負傷者が出た。

軽トラの荷台まで持ち上げるのが重すぎて、うちの奥さんが腰を少し痛めたのだ。

もう少し軽いものを持って貰えばよかったんだけど、最後はクソ重い玉しか残っていなくて、玉切りと並行して作業するときに無理をさせてしまったみたいなのだ。

ここまで犠牲を払ったんだから、ちゃんと割れてくれよー。と祈りつつ現場を後にした。

 

そんな二台目の成果がこれだ。
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極太だし、少し変に捻れていたり、かなり太い節があったり。
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なかなか割るのが厳しそうだ。

しかし放置しておいてはどんどん割りづらくなってしまう。

こいつらを斧でどう料理していくか。そもそも割れるのか。

 

巨大コナラとの格闘は後編に続く。

 

 

薪ストーブカンブリア紀⑩ 薪棚の修復・薪運び

ここのところ懸案事項だった薪棚の修復をした。

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薪棚3号機と名付けたこの薪棚。

左右二層に分けて圧力を分散させる作戦だったのだが、右の方の棚が薪の重さに耐えきれずに外側に膨らんできていたのだ。

 

ここには小割りや焚き付け材が満載にされていて、日々使っていたが、このほど全て玄関前に移動させたので、晴れて空っぽになった。

 

薪棚の底には、カメムシやらゴキブリやらがうようよしていてあまり気持ちのいいものではなかったので、全て掃いてきれいにした。
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よく見ると、横に渡したつっかえ棒も歪んでいる。

適当に直した。

 

そして、貰い物の角材をラティス状に打ち付ける。
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まあ、修復とか偉そうに言ってこれだけなんだけど。

これで薪棚の外側への膨らみはなくなったので、当分は大丈夫だろう。

タダで貰ったものだけで作ると、メンテナンスが大変だ(笑)

 

現在の薪棚1、2、3号機の様子はこんな感じ。
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今は2号機(一番左側)の様々な広葉樹の薪を使っている。

 

さて、時間もあるし、ついでに室内の薪棚環境を整えよう。

まず、空になった薪棚周辺をきれいにする。
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特に一番下は汚いまま捨て置かれるので、この機会に掃く。
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そしてえっちらおっちら薪と焚き付けを補充。f:id:akagestoves:20200206155654j:image

 

はい、完了。

 

これでまた雪や雨で外の環境が厳しくなってもしばらくは耐えられるはずだ。

薪ストーブカンブリア紀⑨ 薪ストーブには雪景色が似合う

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いやー、今年初の積雪。

最近増設した、樫専用の薪棚3号も、素敵に雪化粧。

 

初積雪がここまで遅いのは初めてか。

 

やはり薪ストーブユーザーとしては、外に雪景色が見えないとちょっと雰囲気がでない。

まあ、道はツルツルで、四駆にスタッドレスでも調子に乗っているとツルッと滑るので、決して雪がたくさん降って欲しいわけでもないが、ある程度降らないと、雪解けの水が減って春に田んぼに供給する水が足りなくなるので、やはり雪を見るとほっとする。

 

早速雪が大好きな我が家の犬っ子を連れて散歩に出かける。

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異様なテンションで雪の中を駆け回る。

そのままどんどん森に入っていく。

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おいおいそのへんにしとけよ。

 

道すがらには、雪を被ったシュールなカラス避けも見かけた。
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これは怖い。

完全にウォーキングデッドの世界だ。

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さて、寒波が流れてくるという予報だったので、昨日の夜、10時に最後の薪を投入。

現段階で準備ができている薪で最も巨大なクヌギを打ち込んだ。
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さてそれから8時間後の今朝。

炉内の様子は・・・
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おや、全て燃え尽きたか?

空気の絞りが足りなかったな、と思いながら灰を吹き飛ばすと、
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大量の熾が赤々と返事をする。

 

朝もマイナス1、2度の外気温。

寒いので、この熾を利用して朝の焚き付けを行なう。

焚き付けを組んで、一番上に割り箸を置いて、その上に巨大なドブネズミくらいのサイズの熾を乗せる。
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空気を送り込むと、
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いい具合に燃え始めて、

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やがて簡単に燃焼。スムーズに巡航運転になった。

どうだ、ネスターマーティンでもこれくらいのことはできるんだ(笑)。

 

最近、薪ストーブユーザーである職場の先輩と話した時、鋼鉄製薪ストーブの焚き付けがいかに楽か、ということを切々と説かれたのだが・・・

その先輩はカナダの鋼鉄製ストーブを使っていて、焚き付けは中割りをバーナーで炙るだけだそうだ。なんと楽な焚き付け方法なんだ。

 

「焚き付けにそんなに時間がかかるネスターマーティンってどうなの?何で人気があるの?」

と言われて答えに窮する。確かに焚き付けは大変だ。細い焚き付け材もたくさん用意しておかないといけない。

 

でもだがしかし、やはり鋳物製ストーブの良さは確実にある。

ネスターマーティンの良さも確実にある。

じわじわ暖かいこの感覚は言葉ではなかなか伝わらないけど、朝でも天板が暖かみを帯びているということは、かなり長時間に渡って熱を出し続けていたということだろう。鋳物の輻射熱がどう良いのか、口ではなかなか言い表すのが難しい。

 

どちらがいいかという問題ではなく、自分の暮らしに合ったストーブと出会うのが大切だということだろう。

 

おっともう昼じゃないか。

今日は雪で仕事が休みだ。

そろそろ昼飯の用意をするとしよう。

 

薪ストーブカンブリア紀⑧ 便利さの感動は続かない

週末まで怒涛の仕事が入っていて、先週の日曜以来久しぶりの休みだ。

 

働きすぎだ。

働き方改革は我が身にまでは及んでいないようだ。

最低でも週休3日は欲しいところだが、贅沢も言えない。

 

さて、そんなわけで、平和な日曜日。

昨日の夜にあらかた薪を使い切ってしまったので、室内の薪の備蓄がなくなった。

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見事にあと一本、頼りなげな雑木の薪があるだけだ。焚き付けも心細い。

今日はまず室内への薪運びをしよう。

 

ところで、最近つくづく思うのだが、薪ストーブで暖をとる、という暮らし方も3年目。だんだん慣れてきたと言っていいだろう。

それでも、薪を焚いて、部屋の中に火がある暮らしの感動はなかなか薄れない。

もちろん、感動の形は違うんだけど、それでも、夕方に寒くなってきてストーブに火を入れるときは、何かしら満たされた気持ちになり、何かしらの手応えのようなもの、生きている実感のようなものをいまだに感じる。

これは一体なんだろう。

 

一方で、便利さの感動は長続きしない。

少し前、テレビが地デジに切り替わって、古いアナログのテレビが観られなくなるということがあった。

地デジの画像は今までのアナログテレビとは比べ物にならないくらい高画質で、それは素人の目にも明らかだった。

驚くべき美しさの画面、場合によっては見なくていいものまで映り込むほどの高画質な画面に、しかしながらあっという間に慣れてしまい、すぐに何も感じなくなった。

日々驚異的に進歩する身の回りの科学技術も、あっという間に慣れる。

 

やはり、便利さの感動は長続きしないようだ。

 

翻って、薪ストーブだ。

 

どうして、火を焚く度にしみじみ感動するのか。おそらく、ストーブの暖かさの代償をきちんと払っているからだと思う。

 

原木を集めてくる。薪を割る。積み上げる。

乾燥させる。家の中に運び込む。

焚き付けを組んでマッチで火を着ける。

 

それは、薪ストーブの素晴らしい暖かさを享受するにふさわしい、人間らしくて地に足のついた労働の対価と言えないだろうか。

 

お金で媒介される中で物事の本質が曖昧にされがちな資本主義の原理が入り込めない、原始的な価値観がある。

 

畑で育てた野菜を食べたり、山で仕留めた鹿を食べたりするのと同じ、極めてプリミティブな営みだ。

 

おそらくこれからも、薪を焚く度に、何かしらの手応え、感動という言葉は正確ではないかも知れないが、感動と似たような気持ちを抱き続けると思う。

 

世界は見るからに混乱している。

 

最近、ロシアのプーチンにオリバーストーンがインタビューした本を読んだ。

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プーチンの発言が全て正しいかどうかは別にして、いかに自分が西側諸国に都合の良い理屈だけで様々な事を判断していたかを痛感させられた。

分かっていたはずだけど、あらゆる立場にはその立場なりの正しさがある。

アメリカにとっては、プーチンは独裁者でないと都合が悪いし、ロシアは何か良からぬ事を企んでいるように見えないと困るのだ。

多角的な視野を持つ事ができるという意味で、必読の書だと思う。

国際政治の混乱の原因がよく分かる本だ。

 

そう、世界は混乱している。

新型肺炎パンデミックだって、色んなことの結果として出てきたものだ。

もはや何も不思議はない。

 

こんな時に自分にできる正しいことは何だろうか。

 

まあ、まずは薪を割ることか。

なるべき地に足を着けていよう。

日々の暮らしこそが全てだ。お金だけじゃ家族は守れない時代がすぐそこまで来ている。

 

今、我が家の土場にはこれだけの玉が転がってる。

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雑木はかなり割り終えて、ほとんどが杉とヒノキ。あとは樫が少し残っているだけだ。

 

この巨大ヒノキ玉の上に、割り終わりの最後ケヤキの薪が乗せてある。

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ケヤキの薪割りには苦労したが、それでもなるべく無節のものを選んで持って帰ってきたので、なんとか全て薪にする事ができた。

節がキツいものは足掻いても割れない。

 

これらの薪割りと並行して、今日は天気がいいので薪棚の補修にも手をつけようと思っている。

 

良い一日になりそうだ。

 

 

ご無沙汰にも程がある

どうも。

薪ストーブクロニクル、年代記管理人です。

 

前回の記事を確認したら、なんと11月だった。

 

良いお年を、兼あけましておめでとう、兼寒中お見舞い申し上げます、だ。

 

別に暖冬に嫌気がさしてブログを放り出していたわけではない。

 

ただ、使用しているスマートフォンが壊れて、中古を探しに行ったら「お客様のお使いのSIMカードに合うスマートフォンはこちらしかありません」と言われて、出てきたのが、素敵に古いちょっとゴツゴツした形の前世代型スマホだった。いまどき中古とは言え、お値段3千円なりだ。

まあ安くてありがたいし、不都合はないだろうと思ってそれを使い出したら、電話とメールと簡単な検索ぐらいしかできなかった。LINEもできないし、このはてなブログのアプリも使えない。ようするに古い機種を使えないようにして、新しく購入させようという社会全体の見えない圧力がここにもあるわけだ。

やれやれ。しかし、このほとんどガラケーの役割しか果たさないスマートフォン、使い出してみるとなかなか快適だった。情報なんて今どきないに越したことはないし、本当に必要な連絡はLINEがなくたってできる。

そして、自由に使える時間が少し増えて、薪割りや趣味やおせち作りや、そんな日常を大いに楽しむことができた年末年始だった。

 

その快適さにかまけて、その前世代的な環境を一切整えないまま時間だけが過ぎ、気がついたら誕生日を迎えて不惑の年になっていた。

おいおい、四十歳か。

子供の頃の感覚なら、完全におっさんド真ん中だ。いや、実際おっさんなんだけと、人類があまりにも老化して死に体になっているので、自分が老けているように感じない気がする。

本当に、地球環境も世界経済も国際政治もヨボヨボの瀕死というしかない。老体に不摂生が祟って身体中あちこちに悪性の腫瘍ができているような、そんなイメージだ。

細胞は周りに引きずられて癌化していくんだろうけど、一個の細胞として、なんとか正常の行動をしていこうと思う。

 

ええと、おっさんの話をしていたのに、いちいち話が壮大になってしまっているぞ。おっさんの悪い癖だ。

 

さて、そんなわけで、ブログも長々と放り出していたが、さすがにこのまま冬が終わるのは忍びなく、またぼちぼち更新して行こうと思う。

 

なにより、薪ストーブブログ仲間で薪ブログさんというのがいるだけど、そのブログの中でバーミキュライトが崩れ落ちてる記事を見て、新年早々衝撃を受けた。沢尻エリカ逮捕の数十倍の衝撃だ。こんなショッキングな記事は到底書けないけど、ああ自分も書かないといかんな、と思ったりしたのだ。

https://firewoodblog.hatenablog.com/entry/2020/01/08/022514

 

さて。

 

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薪ストーブ?

 

暖冬だろうが毎日焚くさ。

我が家の薪ストーブは、暖房だけしていたらいいわけじゃないからね。

調理、給湯、照明。

少なくともこの暖房以外にもこの3つの仕事は常にしてもらっている。

 

今朝は熾がしっかり残っていたので、朝から炎を眺めている。

炎を眺めつつ、久しぶりのブログを書いているわけだ

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音楽はミルトジャクソン。

ホレスシルバーを含むトリオと吹き込んだカルテットのしっとりした演奏が朝にぴったりだ。

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というわけで、薪ストーブの事はほとんど書いてないけど、またブログ再開だ。

誇大妄想と嫌味たっぷりの薪ストーブブログ。さらにそこにおっさん的要素が濃厚に加味された「ニュー薪ストーブクロニクル」を、誰が読むのか知らんけどこれからもよろしくです。

 

薪ストーブカンブリア紀⑦ 天板熱源の有効活用

薪ストーブシーズンが始まって、天板がまた今年も大忙しだ。

 

これはある夜の天板の様子。
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毎年のことだが、呆れるくらい、天板フル活用だ。

この状況だと、①一番左に猪肉のジャーキー。

そこから時計回りに②湯豆腐を温めているタジン鍋、③湯沸かしのヤカン、④黄色のポットにお茶、⑤そして干し椎茸の虫干し、⑥湯沸かしのヤカン、⑦晩ごはんのスープの温め、そして⑧次の日のビーフシチューの仕込みの鍋。

と、八種類もの鍋やヤカンが所狭しと並んでいる。

 

そんな今年の天板の熱源利用について少し書いてみる。

 

まずは、↑の画像にも登場した、猪肉のジャーキー作り。

 

知り合いの猟師さんから分けてもらった猪肉。

これを切り分けて薪ストーブでジャーキーにする。
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余分な脂を落とすために、網の上に置いて、
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天板に設置。

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一日で少し干し肉っぽくなったきた。
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三日ほど置くと、日持ちのするジャーキーっぽくなった。

完成画像がないのが、なんとも、悲しい。



次にイチゴジャム。
春に我が家の畑で収穫して冷凍保存していた苺。
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全部で1300gほどあった。
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これに砂糖をまぶして、
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天板にGO!
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だんだんトロッとしてきたら
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火を止めて、ペクチンとしてスダチ果汁を加える。
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煮沸したビンに詰めて完成!
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早速次の日の朝食で、食パンに塗って食べてみる。
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当たり前だが、めちゃめちゃ美味しかった。

 

今年もまだまだシーズンはこれから。

 

どんどん天板の熱源を活用していきたい。