薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ始生代29 薪の動線と折りたたみ式薪棚

「薪の動線がものすごく大事らしい」

という記事を、まだ導入前に薪ストーブのブログなどで実に頻繁にみかけた。

 

割った薪は、薪棚から薪ストーブの前まで運んで焚かないといけないので、当たり前といえば当たり前だ。

しかし、薪ストーブを実際に焚いてみるまで、薪の重量感や消費スピード、そして運ぶ際のしんどさなどがうまく想像できず、「ふーん、そんなものなのかなぁ」とぼんやり考えていた。

 

さて、実際に焚くようになり、寒さが厳しくなって薪の消費が多くなってきて、ようやく、その意味がよくわかった。

天気がよくて時間(と根性)があれば、薪棚からストーブの前まで薪を運ぶことは、まあ物理的には可能だ。

しかし、雨が続いたり、忙しかったりしたら、薪棚まで行くことすら、おっくうになる。ましてや、そこから何十キロもの木材を運ぶなんて、心と時間にに余裕がなければ到底無理な時もあるのだ、ということを痛いくらい思い知った。

 

そう、やっぱり薪の動線はめっちゃ大事なのだ。

 

で、我が家は薪棚から薪ストーブまで雨天時に濡れずに運び入れることができない場所に薪棚がある。

そこで、薪ストーブから一番近い正面玄関の横に簡易の薪棚を作った。

時間のあるときにそこに運び込んでおけば、薪ストーブから数歩でその外の簡易薪棚までアプローチが可能になる。

こんな感じだ↓。
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この薪棚、シーズンオフは撤去できるように折りたたみしき、というかたためるような構造にしてみた。夏場はここでバーベキューをしたりするので、ここにどーんと一年中あるのは邪魔だからね。
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折りたたみ式にした代償として、強度が多少落ちた。上の方が外側にたわんでいるのがおわかりになるだろう。まあ、積みすぎなければ壊れたりはしないはずだ。

この薪棚、縦横が90×90㎝なので40㎝弱の薪を目一杯積んで0.3立米ほどだ。

全て広葉樹なら2週間ぶんくらいになるのではなかろうか。知らんけど。

 

まあ、とにかく、これから薪ストーブを設置しようと思っている方がいれば、「ふーん」と流さずに、いかにして労力を少なくストーブの前まで薪を運び入れられるかを、真剣に考えることをおすすめする。