薪ストーブ始生代62 朝の焚き付けと薪ストーブの灰の利用法
ある12月の朝。
六時くらい。
ストーブのドアを開けると燠がこんな感じで残っていた。
寝る前に特に満杯の薪を詰め込まなくても、大きめの薪をひとつ放り込んで、火が全体に回るのを見届けてから、空気をしぼって目盛りを2より少し1寄りに、つまり1.8ぐらいにして寝たら、これくらいの燠が翌朝まで残る。
そうしたら、焚き付け材を矢倉に組んで、空気を送ればすぐに炎をあげて燃え出す。
燠が残っていれば、巡航運転まで40分くらいで一気に温度を上げることも可能だ。
朝のは冷え込みが厳しくなってきたので、スピードも大事だと痛感する。
さて、今朝は天気がよかったので、たまった灰を畑に蒔きにいくことにした。
灰と一緒に、精米したときに出た糠も畑にまく。
適当に、春に夏野菜を定植する畑にバラバラ。
苺の畑にもバラバラ。
台風で全滅して蒔き直したので、まだ小さい葉物野菜のところにもバラバラ。
あとは一度耕して、休ませている畑にもたっぷりまいた。
薪ストーブを燃やして出る灰は、ほぼ完全な木灰なので、安心してまける。
灰は酸性土壌をアルカリ性の方向に中和し、カリウムやカルシウムなどのミネラルも豊富なので、たっぷりまけばいいそうだ。
カリウムと言えば、チッ素、リンと並んで、畑の三大栄養素のひとつじゃないか!
鶏ふんや油粕などはチッ素が多いので、灰を適度にまいて、畑の栄養をバランスよくした方がよさそうだ。
うーむ、灰。あなどれん。
さらに、雪が降ったら、灰を雪にまいておくと、溶けるのが早くなっていいそうだ。春にはワラビのアク抜きにも使えるし、素晴らしいじゃないか。
うーむ、灰。本当にあなどれん。
灰を畑にまくのに、ベストな量を見極めつつ、素敵な副産物として有効活用したい。