薪場の変遷(2016-2018)めぐるめぐるよ時代はMEGる
初めて薪割りをしたのは2016年の11月。アメリカ大頭領選挙が盛り上がっていた頃だ。
その頃は薪棚も薪を置くスペースもなく、割った薪をどうするかも考えていなかった。
いつかは恒常的な薪棚を作るにしても、まだ家も建て替えをしているときで、薪棚も作れず、仕方がないので畑の一画を薪場として使うことにした。
薪を割って積んでおくための薪場。
その薪場がひとつのサイクルを終えた。
残っている限りの画像と共に、その歴史と変遷を振り返りたい。
以前にも、どんどん薪が増える様を載せた記事(薪ストーブ前史・総集編 ⑨「薪場の変遷2016-2017」 - 薪ストーブクロニクル)を書いたが、今回はその総括的な記事になる。
内容は被るが、もう一度始めから振り返りたい。
まず、生まれて初めての薪集めが始まった時から。
2016年11月
まだ薪を積める場所もなく、とりあえず運んできた原木を置く渡し木のようなものを並べただけ。全てはここから始まった。
2016年12月
知り合いの方からたくさんの針葉樹の玉をいただいたので、それを並べてみた。
自宅にあった栗の木を薪にしたものも、すでに並び始めている。栗の薪は乾くのが早いのか、すでに含水率も低く、2018年2月現在でも頻繁に焚いていた。
2017年1月
知り合いの喫茶店から長さ80㎝の乾燥しまくった広葉樹の半割りを大量にいただいた。それをまずは半分に切ってからさらに薪割りをしているところ。通称「喫茶店薪」
去年の12月に1ヶ月間かけて全て焚いた。
2017年2月
ちょうど1年前。去年の2月からは同じ場所で定点観測気味に写真を撮り続けた。
ここからは同じ視点で。
写真、奥の左から、桜、栗、雨ざらしの謎の広葉樹。
手前は、喫茶店薪だ。
2017年3月
目的があって栗の薪を全部別の場所へ移動させた。雨ざらしの謎の広葉樹の上には長さ20㎝の短めの広葉樹薪を積んだ。
手前の場所ではひたすら薪割りが続いている。
2017年4月
置き場に困ってあちこちに薪が置かれている。薪が春の雨に濡れいる。栗の薪が置かれていた真ん中のスペースにはとりあえず一輪車が納まっている。
2017年5月
この辺りで一念発起したのか、空いていた真ん中のスペースに縦長の仮設薪棚を作った。今ではこの薪棚は「薪棚ゼロ号機」と呼ばれて、別の場所で活躍している。薪ストーブ始生代89 薪棚0号機の移築 - 薪ストーブクロニクル
そこに左側にあった桜の薪を全て移動させた。
2017年6月前半
別の場所に置かれていた喫茶店薪を、空いた左側のスペースに置いた。これで、この時点で割れる薪はほぼ全て割ってしまった形だ。
2017年6月後半
梅雨の雨と温かい気温で薪場の雰囲気が一変した。雨に濡れそぼって色が変わった薪。
そしてその雨と陽気で右側のミントが大群生している。
2017年7月
七月。夏の日差しを浴びて、薪がどんどん乾燥している、気がする。
薪が乾いている様子は見ているだけで気持ちがいい。
2017年8月
真夏。この頃は正直なところ、薪よりも除草のことばかり考えていた気がする。
どんどん延びる雑草が薪を覆っていく。
2017年10月
9月は写真が残っていなかった。
十月。そろそろ薪ストーブシーズンが始まっている。左側、喫茶店薪の上に積んだ松やドンコロ薪を持っていっては焚いている。
2017年11月
だいぶん、草が生えなくなってきた。
寒さも日、一日と厳しくなってくる。いよいよ毎晩焚いているかな。
2017年12月前半
本格的なシーズンになって、左側の喫茶店を使い始めた。あらら、ごっそり減っていくね。しかし暖かさには変えられない。どんどん焚いていった。
2017年12月後半
今シーズン初めての積雪だ。薪場の雰囲気もガラッと変わる。
そして、毎晩焚くので、当然のように薪は減り続けている。結局このまま大晦日に左側の喫茶店薪は全滅する。
2018年1月前半
1月になって真ん中の桜薪に手をつけ始めた。桜薪はあっという間に燃え尽きるので、減るのも早かった。
2018年1月中盤
もはや風前の灯火の桜薪。
このころには、シーズンはじめ(10月ごろ)に寒くもないのに遊びで焚いていたことを後悔し始める。
2018年1月後半
桜薪は全滅。薪棚も別の場所に移動させた。
短めの広葉樹を焚いたり、裏にしまっていた針葉樹を焚いたり。
そしてここには写っていないが、栗の薪を焚いていた。
2018年2月前半
どんどんなくなってついに右下の雨ざらしの謎の広葉樹の薪にまで手をつけた。さすがに比重が高くてずっしり重く、火持ちがいいから減りは遅い。しかし、いかんせん量が大したことないので、もはやあとわずか・・・。
2018年2月中盤
まるで夢を見ていたかのようだ。嘘のように何もない。
同じ場所とはにわかには信じられないほど、きれいさっぱりなくなった。
実際には玄関横の薪置き場に全て移動させただけで、薪が無くなったわけではないが、薪集めを始めてから1年3ヶ月に渡って薪割りをし、薪を積み続けた薪場がもとの姿に戻っている。
もちろん、この時点で我が家には、母屋周辺に3棟の薪棚がすでにあり、そこに来シーズン以降に焚く薪がある。薪ストーブライフはまだ始まったばかりだ。
しかしこの薪場は今後はもう薪を積むことはないだろう。この場所はギリギリまで開墾して畑のスペースを拡張する予定だ。
木を燃やした灰や炭は、畑に蒔くと土壌改良になってよいのだが、チェーンソーや斧で出る生の木屑は、土に混ざると分解にとても時間がかかり、あまりよくないらしい。
畑と薪場は、少し離した方がよかろう。
まあともあれ、薪を積むよろこび、薪の消費量の恐ろしさなど、薪ストーブの醍醐味と恐ろしさを両方とも教えてもらった場所だった。