薪ストーブ原生代② 2年目のシーズンの課題
9月に入ってからは、明け方5時ごろに目を覚ますと、布団をかぶりたくなるほど冷え込んだりする。
夏の間はしばらく無縁だった冷え方だ。
この季節の涼しさは、ガンガンに効いたクーラーの寒さとはまた違う、なんとも寂しさを漂わせた涼しさに感じられる。
なんとなくそこには切なさもある。
秋、そして冬へと次第に季節が移ろっていくことを肌で感じるからだろうか。
とはいえ、薪ストーブ生活を始めてからは、秋の涼しさは、やがて来るストーブシーズンへの入り口のように感じられて、今までとは全く違うワクワク感を伴ったものへとすっかり様変わりをした。
同じ内容の涼しさが、薪ストーブのあるなしでここまで違った印象を与えるというのも、また面白いものだ。
さて、2年目のシーズンが始まっている。
去年はあまりにも焚きたい気持ちが強すぎて、9月16日に初焚きをした。
夜の室温が21℃での初焚きだった(笑)。
厚着をせずに、ストーブに火を入れて、感動に浸っていた。
それはいい。
ただ、去年はその後、薪の残量を考慮せず、どんどん焚いていって、最後、薪がなくなりそうになった。
初焚きが早すぎるのは考えものなのだ。
というのも、薪ストーブのポイントとして、一度あの暖かさをそのシーズンに体験してしまうと、もう寒い部屋に対する耐性がなくなってしまうということが挙げられるからだ。
つまり、初焚きをしたら、もう全然、寒さを我慢できなくなるのだ(笑)。
薪を節約するために、初焚きをどこまで我慢できるか、そこを一応2年目の課題としてみたい。
いや、薪ストーブを焚きたくないわけじゃないですよ。
むしろ、焚きたくて仕方がない。その証拠に、今年の初めに焚く分の薪を既に玄関に積み上げてあるのだ。
これは去年作った、冬の間だけ設置する折り畳み式の薪棚。
どんなものかは去年の記事を読んでみてくだされ。薪ストーブ始生代29 薪の動線と折りたたみ式薪棚 - 薪ストーブクロニクル
まだまだ初焚きをするつもりはないはずなのに、9月1日に合わせてもう組み立てて薪まで置いてしまった(笑)。
焚きたくて仕方がないのだ。
ここまできて、当ブログをいつも読んでおられる奇特な読者のみなさんはふと疑問に思うかもしれない。
「あれ、確か去年の台風で倒れたくぬぎの薪が大量に手にはいったんじゃなかったっけ?」と。
確かにくぬぎの薪が相当量積み上がっている。
これだけあれば1~2年は薪に困らんぞ、というくらい。
そう、
割りと薪貯金はそれなりにできているのだ。
ケチなだけか?
いや、そういうわけでもなくて、ようするに大切なくぬぎの薪は、しっかり2年以上乾燥させて、理想的な状態で使いたいのだ。
つまり、薪はたっぷり手に入ったのだけど、この2年目のシーズンに使える薪に限定すると、意外と薪不足に陥る可能性が高いのだ。
今シーズン使えそうな薪の全体量の把握はもう少ししてから改めてする予定だが、おそらく、乾燥の早い針葉樹薪、ボケていたり立ち枯れしていた乾燥のそもそも進んでいる薪などを中心に、一夏越したら即戦力、という薪が今シーズンのメインになってくるだろう。
2年目の課題として、薪不足が予測されるシーズンをどう乗り越えるか、ということを挙げて、全力で取り組みたい。
これから、数年後、薪不足の年だってあるかもしれない。
何事も経験なのだろうから。
さてさて、それじゃ、涼しくなってきたことだし、今年の11月12月ごろに焚く薪を小割りにしていくとしようか。