薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ原生代55 原生代のおわり

便宜的に薪ストーブのシーズンを9月から翌年の8月まで、としているので、今日で2シーズン目が終わることになる。

 

真価が問われる2年目を「薪ストーブ原生代」と名付けて、この1年間過ごしてきたわけだが、忙しさにかまけてあまり記事をアップできなかった印象がある。

 

今シーズンの最後に、フィスカースの斧置き場を作ってみた。
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こんな感じで壁掛け式にしてみた。

メインで割っているX25、小割り作り用のX7、そして小枝もバサバサ切れて、庭木を切るのにも絶大な効力を発揮する、フィスカースの枝切りバサミ。

ハンマー斧は、ヘッドが重すぎて壁に掛けるだけで一苦労なので、ここには掛けないようにした。

 

まあ、そんなこんなで、8月も終了。

 

今回の記事で薪ストーブネタは55個になった。

1年間に55ということは、まあ週に一度は更新していたことになるが、ちょっと物足りない気もする。

 

ともあれ、原生代の1年を簡単に振り返ってみよう。

 

ボケ薪が主力

まず、薪はあれど、乾燥していないものばかりだったシーズン始め。

今シーズン焚けるのはボケ薪か針葉樹だけだろう、という切ない予測もしていた。

 

こんな頼りない薪たちで本当にひと冬を越すことができるだろうか、と。

 

しかし幸か不幸か、去年は暖冬だった。

おかげで、ボケ薪と針葉樹しか主力薪がなかったにもかかわらず、なんとか冬を乗り切ることができた。

初焚きは遅かったものの、一旦シーズンインしてしまえば毎晩のように焚いていたけれど、それでも極寒だった1シーズン目と比べれば、消費量の差は歴然。薪棚から薪が自然消滅してるんじゃないかと疑った1年目だったが、2年目はまあイメージした通りの減り方に落ち着いてくれた。

 

そして、来シーズン以降の薪集めにもせっせと精を出した。

 

樫、コナラなど、樹種を選り好み

これを堕落というのだろう。

 

かつて、節がひどかろうが、ボケていようが、腐っていようが、キノコが生えていようが、とにかく燃やせるものならなんでも貰っていた自分が嘘のようだ。

杉桧は言うに及ばず(と言っても針葉樹はある程度ないと困るが)、広葉樹であっても、なんでもいいわけではなくなった。樹種による選り好みを始めたのだ。

 

「なに?ウリハダカエデ?ちょっと要らないかなぁ・・・」

 

坂口安吾も真っ青の堕落っぷりだ。

人間だから墜ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ

 

・・・・・

 

樫、コナラ、くぬぎ。

 

これらは薪ストーブユーザー垂涎の、超Aクラスの樹種だ。

 

そして、限りのある薪置きスペース。

 

なんでもいいからとにかく薪棚を埋めよう、と集めていた1年前。気がついたら薪棚に肝心のAクラス薪を置く場所がほとんどなかった。

風通し抜群、日当たり最高、薪棚の最高のポジションに、腐りかけのボケ薪や針葉樹、そして名もなき雑木たちが置かれている。

 

これは適材適所の観点からいけば、かなりダメな置き方と言えよう。

 

限りある薪棚スペースに、なるべく効率よく最高の薪を積んでいこう、というえらく、景気のいい話だ。贅沢だ。堕落だ。

 

しかし、いまのところ薪バブルは収まる気配がないので、とりあえず今のうちに薪棚を最高の状態にチューンナップしておこう。

 

樫やコナラといった、それまで縁のなかった樹種が集まるようになった2年目の薪集めで、そんなことを考えていた。

 

ともあれ、磐石の布陣で3シーズン目に突入できる。

 

次のシーズンがどんな風に展開するか、その予測はまた9月以降に譲るが、とにかく最高の状態で来シーズンにバトンタッチできるのは嬉しい限りだ。

 

とはいえ、思い通りにいかないのが薪ストーブライフ。

 

一体どうなることやら。