薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブオルドビス紀⑧ 薪ストーブのあれこれ。あったらよかった!なくてもよかった!

去年初めて収穫した新ものの小豆。

 

ぜんざいにして食べた。
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小粒だけど、しっかり小豆らしい味がして、感無量だった。

また次のシーズンも作ろうという気持ちが湧いてくる、贅沢な瞬間。

 

普段食べるものではなく、ハレの日のご馳走だった。

 

 

さて、寒さが一旦落ち着いて、ここ最近は針葉樹を混ぜてぼちぼち焚く日が多い。

どうせまた寒くなるだろうから、嵐前の静けさといったところか。

 

薪の減りは抑えられているのでありがたい。

 

そんなわけで、たまには薪ストーブブログらしいことを書いてみよう。

 

今日のテーマは、題して、

薪ストーブの、これはあったらよかった!これはなくてもよかった!

 

薪ストーブを焚いて四年目。

だんだん分かってきたこともあるし、まだまだ分からないこともある。

しかし、薪ストーブ導入前に考えていた色んなこと、妄想していた色んなことについて、ある程度見解がまとまった分野もある。

導入前はあった方がいいと思っていた機能。実はいらなかった、とか、もっと大きい方がよかったもの、小さくてもよかったもの、などなど。

 

今日はそんなあれこれを書いてみよう。

 

まず、前提として、我が家の薪ストーブが中型のサイズのネスターマーティンS33という機種であること、そして、その薪ストーブに概ね満足していることを挙げておこう。

 

それでは、以下につらつらと書いてみる。

 

①炉の広さ。ストーブに入る薪の長さ

これは導入前から色んなブログなどで書かれていたことだけど、自分で薪作りをするなら、最低でも40センチの薪が入るストーブにした方がよいということ。

 

これは本当にその通り。

うちの薪ストーブはギリギリ40センチの薪が入る大きさで、太くて42~43センチの薪だともう入らない。

小割にしたら、斜め入れで45センチぐらいまで入るので、まあなんとかなっている。

しかし高温で燃え盛る薪ストーブの炉内にいざ太いやつを入れようとして、あれ、入らねえぞ、とやっているうちに樹皮に火が着いてしまって「うわっちっち」となることもたまにあるので、最近は38センチで玉切りするようにしている。

炉内の大きさは、全体の重量にも関わってくるので単純に大きければいいとは言えず、まず温める家の広さや環境によって、薪ストーブのサイズが決まってくるので一概には言えないが、それでも45センチくらいまで入った方がありがたいのは間違いない。もし部屋が広くて薪ストーブのサイズ的に許されるなら50センチくらいの薪が悠々と入る炉の広さは羨ましい。

 

また、炉内(特に奥行き)が広い方が焚き付けの時にも、燃えかすが飛び出してこないし、ピザやグラタンも大皿で入れられるので、何かと便利だ。

 

②憧れのウォーミングシェルフと天板の広さ

うちの機種にはついていない、ウォーミングシェルフ。

なので、あったらこんなことができた、ということは書けない。

しかし、保温のために鍋敷のようなもの(トリベットと言う)を天板に置いて、その上に味噌汁などを置いて温めたりすることは頻繁にある。ウォーミングシェルフがあったらそんなことをしなくても、ウォーミングシェルフの上に置いておいたら温まった味噌汁やスープを保温できるんだろうなぁ、と考えたりする。

また、天板の上はスペースが限られているので、ウォーミングシェルフで天板スペースが広くなるのはとても嬉しいだろうなぁと考えたりする。

天板は限られた空間だ。

使わないときは、ヤカンひとつがぽつんと乗っていてお湯を沸かすだけ、というときもあるけれど、ほぼ毎晩、天板のスペース不足に悩まされる瞬間がある。

あとひとつ、犬用の湯タンポをのせたい、とか、スープを温めるスペースがないぞーとか。

天板は広ければ広いほどいいし、高温部と中温、低温、と温度が使い分けられたら、とても良い。

可能であれば天板にはこだわった方がよいだろう。

 

そういうことをふまえると、我が家のネスターマーティンは、天板の調理温度を調整できる点は満点。天板の広さは、あと少し広くてもよいかなーと思った。まあ、贅沢な話だけど。

 

③サイドローディングとトップローディング

薪を正面ではなく、横から入れられるサイドローディング。

上から入れられるトップローディング。

どちらも、薪ストーブ導入前はやたらと魅力的に見えた。

しかし、結論から言うと、どちらもなくて大丈夫。

薪は正面から堂々とブチ込めばよろしい、というのが僕の答えだ。

もちろん、欲しい機種にサイドローディングやトップローディングがあれば、あるに越したことはないだろう。

でもサイドローディングなんかは、ガスケットの交換箇所が増えるし、わざわざサイドローディング欲しさに機種を選びをする必要はないんじゃないかな。

 

といつつ、実際に使ったら便利だったりして笑

上からも横からも薪を投入できない男のひがみかもしれない。

 

でも4シーズン薪を正面から入れていて、不便を感じたことはないから、大丈夫なはずだ。

 

とまあ、わりとニッチな情報で申し訳ないが、これから薪ストーブを導入しようと色々調べている人には少しでも参考になれば嬉しい。

 

寒くないかと思ってたら、気温がぐんぐん下がって、雪が降ってきた。

 

今夜は寒くなりそうだ。

 

とっておきのクヌギを入れて、家全体をガンガンに暖めよう。