薪ストーブ原生代⑰ 室温が今年はじめて15℃に!
11月。
秋が深まる季節のはずだ。
紅葉はだんだんと緑から赤へとその色を変えていく。
寒い季節はすぐそこだ。
しかーし、我が家はマイルドパッシブソーラー住宅なので、太陽の恩恵を受けて室温はまだ高め。
薪ストーブを焚かなくても室温は18℃くらいを行ったり来たりしている。
数日前のある日の早朝の室温はこんな感じだった。
室温18.2℃。湿度は54%。
過ごしやすい朝だ。
いや、それ自体はいいことなんだけど、薪ストーブを本格的に焚くのは室温が15℃まで下がったら、と自らにハードルを課したため、なかなか焚けないでいたわけだ。
先日、馴らし焚きという名目で一度焚いたものの、なかなかすっきりと焚くには至らず、その間にごにょごにょとしていたのだが‥
11月3日の朝。
ついに室温が15℃になった。
きたーーーーー。
ついに、薪ストーブシーズンのスタートを高らかに宣言することができるじゃないか。
というわけで、たぶん今夜からガンガン焚きます。
話は変わって。
秋と言えば柿。
先日、柿とりに山に出掛けた。
干し柿用の頃合いの渋柿が、茶畑山にあるのだ。
しかし、全然下草を刈らなかったので、極太の笹が柿の木周辺を覆っていて、脚立を立てるどころか、まともに歩くことさえままならず。
なんとか木に登って高枝ばさみで柿を落としていくと、柿がぼよーんと笹にひっかかっていく。
結構たくさん収穫できたので、それを少しずつ干し柿にして、テラスのところに干していく。
さあ、今夜からガンガン焚くぞー。
薪ストーブ原生代⑯ 馴らし焚き
ついに今シーズン最初の火入れだ。
とはいえ、まだガンガン焚くわけではなく、鋳物を薪火の高温に馴らすための「馴らし焚き」というやつだ。
これを初焚きと呼ぶべきだろうか。
というのも、前回の記事で色々書いておきながら、室温はまだ15℃まで下がってはいないからだ。冷え性と肩凝りがひどいうちの奥さんの体調がすぐれないので、暖かくしようと急遽焚くことになった。
前回最後に焚いたのがたぶん5月の頭くらいだったと思うので約半年ぶりの火入れとなる。
そこで、「馴らし焚」というわけだ。
これは絶対に必要なわけではないみたいだ。
する人、しない人、様々。
うちでは、ちょっとした儀式として、毎年シーズンインを記念して、していこうと考えている。
さて、そんなわけで久しぶりの焚き付け。
あまり温度をあげる必要はないので、適当にやぐらを組む。
うちではオーソドックスに下から着火だ。
ただ、下で上がった炎が燃え広がりやすいように、上にも燃えやすい素材をたくさん散りばめておく。
この時期に使うのはもっぱら針葉樹の杉や建築端材だ。ネスターマーティンはそれで充分温まる。
着火材は使わない。
新聞紙とマッチだ。
さてドキドキの着火。
おりゃ
おりゃ
ありゃ?
久しぶりすぎて、緊張してマッチを3本も消費してしまった(涙)。
さて、火が着いた。
この瞬間のワクワク感はなかなか画像や文字では伝わらないと思う。
火が着いた瞬間、この一年の薪作りの光景が走馬灯のごとく脳裏を駆け巡る。
俺、死ぬのか(笑)。
薪ストーブの点火と時を同じくして、タンスの上で寝ていた猫たちが起き出してきて、
「なんだなんだ」
とこちらをのぞいている。
お前らの好きな暖かいやつだぞー。
やがて、炎は大きくなりはじめ、
ストーブの正面が少しずつ暖かくなってきた。
すると、現金な猫たちはすぐに特等席を確保し始めた。
はじめは遠慮がちにストーブの回りをうろうろする錆び猫のごっすんと
白猫のミケリア。
やがて2匹ともストーブの前から離れなくなった。
やれやれ。
しかし、馴らし焚きのはずが、気がついたら結構天板温度も上がり、お湯もぐらぐら沸き、室温も暑すぎるくらいになってしまったので、窓をあけた(笑)。
室温は二時間で5度以上上昇
バタバタしながら馴らし焚き終了。
これで、本格的な寒さが来たらいつでもフルパワーで焚くことができるぞ。
今時期はやはりまだ薪ストーブを焚くには暑かった。しばらくは、焚かない日がまた続くはずだ。
早く来い!
冬!
薪ストーブ原生代⑮ 遅焚きのすすめ
前回の記事で書いたことだが、我が家には今シーズン安心して焚ける薪が少ない。
去年以上に心細い。
あることはあるのだが、まだ乾燥が不充分だと思われ‥。
ここの薪棚などは、余裕で焚ける桧と、ちょっと乾燥が怪しいくぬぎなどが混在しているが、それでも他の未乾燥薪よりはマシだと思われ‥。
それでも、薪在庫の様子からしてここの薪は、新年が明けた1月頃には焚かざるをえないと思われ‥。
と、北の国からの純ばりに、なげやりな薪予測から始まった今日の記事。
10月も終わろうと言うのに、そして何よりも、このブログが薪ストーブ愛をごり押しする薪ストーブブログであるにも関わらず、まだ今シーズンの初焚きをしていないわけで‥。
他の薪ストーブブログは次々と初焚きの記事をアップしている2018年の10月。しかしながら我が家は、冬の終わりまで薪が足りるのかいささか不安があるから、初焚きに踏み切れないわけで‥。
いっそのこと、同じ悩みを共有する薪ストーブユーザーに向けて、初焚きが遅くなると、どんないいことがあるのか、思いきり掘り下げてみて、傷を嘗めあおうじゃないか、という趣向で書いてみる。
すなわち、
「遅焚きのすすめ」
だ。
まあほとんどヤケクソみたいな記事だ。
すでに初焚きを終えて薪ストーブのシーズンインを高らかに宣言されている諸兄たちは、負け犬の遠吠えとでも思ってもらいたい(笑)。
さて、薪ストーブの初焚きが遅くなると、どんないいことがあるのか。
そんなものあるのだろうか?
まあ、列挙してみよう。
①薪の節約
まあ、当たり前の話だが、初焚きが遅くなれば、薪ストーブを焚く期間が短くなる。
つまり、必然的に薪の節約になるに決まっている。
一見、遅焚きのメリットはこれだけじゃないか、と思いがちだが、実はシーズンインを遅らせても、それほど劇的な薪の節約にならなかったりするんじゃないか、と思っている。
この時期の薪の焚き方を思い起こしてほしい。
秋に薪ストーブに火を入れても、すぐに部屋が暖まり、ほとんど追加薪をしなくても満足が得られる。否、過度な追加薪をすると、暑すぎて不快なくらいだ。
少し薪をくべたら、もうおしまい。
これは、真冬の薪消費とは比べ物にならないくらいささやかな薪の量だ。
なにせ、真冬には、蒸気機関車に石炭をぶちこむように、薪ストーブに薪をぶちこんでいく。必然的に目に見えて薪は減っていく。
例えば、同じ数週間でも、秋と冬では薪の使用量は全く違うのだ。
つまり、遅焚きをおすすめする理由は、薪の節約だけではないのだ。
②焚き付け材の節約
おなじ節約でも、焚き付け材や小割りに関しては、秋も冬も使用量に大差がない。
いや、むしろ24時間焚くような環境では、冬より秋の方がずっと焚き付けや小割りを多く使用するのかもしれない。
まして、この季節は場合によっては朝晩2回焚き付けをするときもある。そうなれば、2倍の焚き付けを使うことになる。
この季節に遅焚きすることは、焚き付け材の大いなる節約に繋がるのだ。
まあ、焚き付けに関しては薪ストーブの差が大きく出るかもしれない。
火を入れてから巡航運転に至るまでの時間やその燃え方によっては、焚き付け材をあまり必要としない薪ストーブもあるのだろう。
実際、真冬にはほとんど焚き付けを使わない、と書かれたブログもある。
しかし、我が家のネスターマーティンは焚き付け材や小割りをたくさん必要とする機種なので、この焚き付け材の節約は非常に大きな意味があるのだ。
1年目だった去年は、たくさん用意したと思った焚き付け材を10月の終わりごろ(ちょうど今頃だ)までにほとんど焚いてしまい、その後は自転車操業的に焚き付け作りを冬が終わるまで延々と続けた、という苦い記憶がある。
焚き付けの節約は切実なのだ。
③その他のメリット
遅焚きのメリットはまだまだある。
その最たるものが、例えばサウナ。
汗をかいて、我慢して我慢して、その後に飲むビールの一口目だ。我慢すればするほど、その一口目の効用が高まる。
え、なんのこっちゃ?
つまり、だ。我慢する時間が長ければ長いほど、そのあとのご褒美の価値が高まるという考え方だ。
人間とは結局のところ、相対的な価値観しか持ちようがないので、毎日神戸ビーフのステーキを食べ続けたら、いつかその味に何も感じなくなってしまうけど、砂漠で飢餓の苦しみを味わった人なら、魚肉ソーセージでも涙が出ることだろう、ということだ。
いや、これはちょっと極端すぎる例えだけど、でも、ある程度晩秋や初冬の寒さに震えてから、「待ち焦がれたぜ」という気持ちで初焚きを迎えたら、その暖かさや感動がさらに増すのではないか、という予想。これはまだ体感していないので、あくまでもそうなんじゃないかなーという予想だ。
そしてそれ以上に、すでに焚いている人たちへの負け惜しみだ(笑)。
まあ、せっかく焚くのを我慢しているのだから、それくらいのご褒美があってもいいじゃないか、ということ。
これは遅い初焚きをしてみて、実際はどう感じたか、またその時に報告することにする。
さて、それ意外にも、まだある、遅焚きのすすめ。
寒くなってすぐに薪ストーブを焚いてしまうと、猫たちが人間に「ゴロニャン」と甘えてこないのだ。
ストーブが暖かすぎて、人間の体温なんてお呼びじゃなくなる。
しかし、肌寒くなってきてもまだ焚いていない今年は、去年とはちがって猫たちが布団に入ってきたり、膝に乗ってきたり、とにかく甘えてくる。
そんなことをするのは寒い季節だけなので、早い時期に薪ストーブを焚いてしまうと、猫と暮らす最大の幸せをうしなってしまうことになるのだ。
冬の寒さを体感した上で、あらためて薪ストーブの暖かさに感謝しながら過ごす冬。
きっといつも以上に薪ストーブのことを好きになるはず。
え?
そんなこと(遅焚き)しなくても、充分薪ストーブに感謝しているって?
これはまた失礼。
繰り返すようだけど、本当は早く焚けるお家が羨ましいのだ。
我が家では、室温が15℃を下回ったら、さすがに焚こう、ということでうちの奥さんと合意書を交わしている。
今朝は17℃だった。あと少しで初焚きか?
薪ストーブ原生代⑭ 2年目。薪は足りるのか?
薪は足りるのか?
きっとこの季節になると、毎年同じことを考えていそうだ。
去年の今ごろ、薪棚にはたっぷり薪があると思っていた。
きっと2年分くらい。
それが蓋を開けてみたら、2年分あるはずの薪を1年目でほとんど焚き尽くしてしまった。
恐るべし。薪ストーブの薪消費量。
ちなみに、去年のシーズンインにあたって集めた薪を紹介した、1年目の「薪は足りるのか」については、以下にまとめてある。
薪ストーブ始生代・総集編①「薪は足りるのか?」 - 薪ストーブクロニクル
さて、2年目だ。
今年は昨シーズンのこともあるので、全く楽観視していない。
それどころか、タイトルに偽りなし、まさにリアルに
「薪は足りるのか?」
と悩んでいる。
これから詳しく見ていくが、実のところ薪の量的にはたっぷりあるのだ。それもくぬぎやナラなどの最上位の樹種を豊富にそろえている。
悩むことなどないではないか?
と言いたいところだが、乾燥期間は半年~1年弱。おそらくまだきちんと乾燥していないと思われる。
半年乾燥の薪を焚くとどうなるか、という興味深いレポートを書いているブログが登場したので、そのリンクを貼っておこう。
このレポートによると、広葉樹でも樹種によってはちゃんと焚けるようだ。
しかし、おそらくクヌギやコナラなどの最上位薪は、半年では心もとない。来シーズンの主力となるべき薪なのだろう。
さて、前置きが長くなった。
実際に集まった薪を見ていこう。
まずはこれから。
①薪棚ゼロ号機の針葉樹(2m3)
ここに針葉樹が2立米ほどある。
え?薪棚の半分が空じゃないかって?
実はそこにあった桧をこっちに移しただけだ。
玄関前の移動式かつ可変式薪棚。
ここに移動させただけだ。
まだ焚いてはいないよ。
針葉樹は半年ほどの乾燥期間でも問題なく焚ける。1月に割ったからもうかれこれ10ヵ月。これが最初に焚く薪になる。
②ボケ薪の小割り(1.5m3)
くぬぎをせっせと玉切りしているときに出てきた、立ち枯れしたくぬぎを割ったボケ薪。
枯れ木なので、相当しっかり乾いている。
ただしスカスカなので重量もなく、火持ちは針葉樹と大差ない。
あまり期待はできないが、それなりの量があるので、そこそこ使えるか?
燃焼効率を高めるために小割りにしてみた。
ここにある分と、まだ薪棚にある大割りのボケ薪、合わせて1.5立米ほど。
③多種多用な薪たち(2.5m3)
くぬぎ、ヤブニッケイ、その他様々な雑木、そしてヒノキ。
樹種を問わず、色んな薪が2.5立米ほど。
なぜここに並べられるようになったか、あんまり理由を覚えていない。
とりあえず、薪割り場所から一番近いところにある棚なので、他の薪棚のカテゴリーから外れたものや、運ぶのが面倒なものを適当にここに積んでいった。おそらくそんなところだろう。
かなり早い段階で割っていたものなので、おそらく大半が焚ける薪のはず。
そして、ここまでが即戦力の薪だ。
今シーズン問題なく焚けそうなのはここまで。
すべてを合計すると‥
①2立米+②1.5立米+③2.5立米=6立米
おお、6立米あるじゃないか。
昨シーズンは、1年間で6立米焚いたので、計算ではこれで足りるはず。
と言いたいところだが、火持ちのよい広葉樹がほとんどリストアップされていないので、これだけでは足りなくなりそう。
というわけで今シーズンは焚けないかも知れないけど、まだまだある我が家の薪ストックを続けて紹介していこう。
④薪棚1号機(3m3)
ここにはさっきの計算にも含めた、ボケ薪が右半分に見える。
左半分はこれから割るべし、の雑木の玉だ。
そして後列にくぬぎの腕薪や杉の薪などが雑然と積まれている(この画像では分からないけど)。
⑤薪棚2号機(2.5m3)
ここは全て広葉樹の薪。
前列が様々な雑木で、後列は全てくぬぎ。
それぞれ1.2立米強あるので合計2.5立米。
この薪棚には相当期待しているが、いかんせん最近割ったものが多いので、やはり今シーズンは絶望的か?
⑥薪棚3号機(2m3)
薪棚3号機は、雑木の腕薪と焚き付け用の小割りのストックだ。全部で2立米ぐらいあるだろう。焚き付け用の小割りは今シーズンも使えると思うけど、薪としては戦力と言えない。
腕薪はボチボチと半分に割っていけば、来年には焚けそうだ。
⑦コナラ(1m3)
ずっしり重いコナラの薪が1立米。
たいした量ではないけど、(噂では)火持ちもよくて「薪の王様」とまで呼ばれいるらしいので、期待はしている。
ちなみに貰った段階で、このコナラは異常に硬くて割るのに難儀した。詳しくはこちらを参照のこと。
薪ストーブ始生代110 コナラの薪割り~コナラとくぬぎの違いについて - 薪ストーブクロニクル
薪ストーブ始生代113 コナラの玉を退治した - 薪ストーブクロニクル
もしかすると、割りにくかったのは乾燥が進んでいたせいかもしれず、もしそうなら、含水率は低くなっているはずなので今シーズンの終わりごろには焚けるのかもしれない。
⑧クヌギ(2m3+1.2m3)
2ヶ所に置いたクヌギの薪が合わせて3立米強ある。
こいつは今シーズン焚けるだろうか。
いい場所で太陽と風をたっぷり与えているので、可能性はゼロではないかも。
でも、来シーズンの主力として見ているので、できれば今シーズンはこいつには手をつけないようにしたい。
⑨クリ(0.8m3)
ここに並べたクリの薪については以下のような経緯で集まった。
薪ストーブ始生代43 栗の木の枝のお片付け①~栗の枝ってはぜるの? - 薪ストーブクロニクル
薪ストーブ始生代44 栗の木の枝のお片付け②~悲劇のチェーンソー - 薪ストーブクロニクル
薪ストーブ始生代52 栗の木の枝のお片付け③~全部片付けて、薪棚に放り込んだ! - 薪ストーブクロニクル
たいした量じゃないけど、まだ軽トラもなかった頃だし、チェーンソーのソーチェーンが外れただけで狼狽している自分がちょっと面白い。
クリは乾燥が早いから、割ったものはすぐにでも焚けそうだ。
⑩第2薪場の雑木(1.5m3)
さて、ここからは家に置いた薪ではなくて、少し離れた茶畑山という場所に借りている薪場の薪だ。色んな雑木の薪を割って置いているが、この場所にはまだまだ薪が積めるぞ。
⑪第2薪場の腕薪(2m3)
乾燥するのは相当時間がかかりそうだけど、第2薪場には腕薪が大量にストックされている。割らずに置いていたら、ちゃんと焚けるのは5年後くらいか?
全部でどれくらいあるのか
今シーズンが始まるにあたって確保した薪はおおよそこんなものだ。
ええと全部でどれくらいあるのかな?
今年焚けるのが、針葉樹やボケ薪などが6立米。
それに薪棚1、2、3号機あわせて7.5立米。
コナラ、クヌギ、クリをあわせて5立米。
第2薪場に3.5立米。
トータルで22立米になる。
つまり電卓上の計算では3シーズン分以上の薪があるということか?
いや、これは絶対あてにならない計算だ。
薪は足りるのか?
今シーズンきちんと焚ける薪が、どれくらいあるのかにも注目して、シーズンのスタートを見守りたいと思う。
繰り返すぞ。
薪は足りるのか?!
畑で育つ秋の恵み
久しぶりに畑の記事。
今年の夏野菜はプロの農家でも苦戦したみたいだが、ご多分にもれず、僕の畑も大苦戦だった。
キュウリやインゲンなどの比較的簡単な野菜でさえ、猛暑と水不足で次々枯れていき、乾燥に強いはずのトマトも、不作に終わった。
そんな中でもモロヘイヤとツルムラサキは健闘したのだが(笑)。
さて、秋になって我が家の畑は元気を盛り返してきた。
これが今朝の収穫物だ。
って、なまじっかカゴ盛りすると逆に分かりにくいか。
テーブルに広げてみよう。
柔らかそうな青ナスが4本。
大根の間引き菜。
そしてリーフレタスが三種類。
今日の夕食は、ナスたっぷりのトマトソースのパスタとリーフレタスのサラダに決定だ。
明日の朝の味噌汁に間引いた大根葉を入れよう。
畑の野菜を中心に据えて献立を考えられるのは、家庭菜園の醍醐味だし、薪作りに負けないくらい魅力的な暮らしの在り方だと個人的には思っている。
まだまだ食糧を自給するなんてレベルには程遠いけれど、のんびり楽しんでいこう。
なにせ去年はこの時期の巨大台風に畑が襲われて、地上にある野菜やその芽が全滅させられた、という痛ましい事件があった。
それと比べると、今年の秋冬野菜の順調なことは、ちょっと怖いくらいだ(笑)。
少しだけ今の畑の様子を紹介しておこう。
まず虫除けネットの中から。
見にくいけど、リーフレタスと白菜が植わっている。
虫除けネットの中は、他にもキャベツ四種類と青いリーフレタス、菊菜やほうれん草などが育っている。
こちらは種から育てたサニーレタス。
予想外にうまく育ったので、あちこちに定植した。たくさん採れて、食べまくりたい。
去年は台風にやられた大根も、今年はすくすく。
食べられる時期を長引かせるために、播種時期を2週間ずらした。
上段が早く蒔いた方で、大根葉はかなり大きく育ってきた。もちろん、収穫はまだまだ先だが。
順調にいけば、たくあんも漬けてみたいが、さあどうなることやら。
そして、去年種取りをして育てている固定種の青ナス。
誤解していたようなのだが、青ナスの旬はどうやら9月から今ごろにかけてのようだ。
9月半ばごろから急激に採れはじめた。
まだまだ実をつけているので、来月まで楽しめそうだ。
※もしかしたら、10月にしては思いの外暖かい気温のおかげかもしれない。
寒波が来ては、さすがにナスが育つのは難しいだろう。
今の畑はこんな感じだ。
巨大に生長した里芋もそろそろ収穫適期かもしれない。
どんどん収穫がはじまる(予定の)冬野菜が楽しみだ。
薪ストーブ原生代⑬ 薪棚2号機の進化論
チャールズ・ダーウィンはガラパゴス諸島の亀を見て、進化論の着想を得た。
我が家の薪棚2号機も、ガラパゴスゾウガメ並みに独自の進化を遂げている。
まず、軽く振り返ってみよう。
9月。
薪ストーブシーズンが始まった。
その時の薪棚2号機の姿はこれだ。
今年の始めくらいに薪を積み始めたこの薪棚。針葉樹やボケた薪を前面に出して、今シーズンの主力として調教してきた。
それが以下のような経緯で、進化を始める。
薪ストーブ原生代④ 薪棚2号機の整理と薪割りドンドン - 薪ストーブクロニクル
9月に入ってしばらくすると、このような姿に進化していた。
あれ、まだ今シーズンの初焚きもしてないのに、前面に出ていた針葉樹やボケた薪はすっかり姿を消して、後列のくぬぎがその姿を現し始めたぞ。
さらに真っ白な雑木の薪も前列に積まれ始めた。
と思ったら、ニトンダンプが運んできてくれた大量の原木を薪割りして、あっという間に薪棚が進化していく。
そして、秒殺で薪棚2号機がフルチャージ。
後列のくぬぎ、前列の様々な雑木。
およそ3立米強の薪で埋め尽くされた。
あっという間の進化だ。
これでこの薪棚2号機の進化はしばらくとまってしまうのだろうか?
いやいや、一見この先しばらく変化も進化も見られないように感じるかもしれないが、薪はここから進化する。
およそ2年かけてしっかり乾燥し、完璧な2年乾燥薪へと、最後の進化を遂げる。
おそらく2020年に、その最終形体まで進化した薪たちが見られるはずだ。
後列のくぬぎは半年ほど前に割ったものだから、ひょっとすると来年でも焚けるかもしれない。しかし、このくぬぎはかなり大割りで割ったので、乾燥にも手間がかかるはず。
2年半の乾燥期間を予定している。
おまけ
この木はなんだろう。
まるで芸術家が張り絵をしたかのような木肌。
森の中でも、異彩を放つこの木。
詳しい人に聞いたら、「シャラ」という木なのだそうだ。
6月頃に椿に似た白い花を咲かせることから、「ナツツバキ」という異名もあるらしい。
こんな洒落た木肌の薪を所有してみたいものだ(笑)。
薪ストーブ原生代⑫ 可変式移動式薪棚の設置
少し前にこんな記事を書いていた。
どこにでも置けて、大きさも変えられる、「移動式薪棚でもあり、可変式薪棚でもある」薪棚の話だ。
薪ストーブ原生代⑥ 移動式薪棚であり、可変式薪棚でもある - 薪ストーブクロニクル
親戚の家でちょっといい角材(6㎝角)をたくさんもらったので、それを使って作った薪棚だ。
フローリングを塗ったバトンという塗料が余っていたので、薪棚の仕上げに使った。
さて、この薪棚、どこで使おうか、と考えていたのだが、やはり移動できる特質を活かして、冬季限定で玄関前に置いてみることにした。
横幅を好きに変えられるので、もっとたくさん薪を積みたいときは、いくらでも伸ばせる。ただ、伸ばしすぎると、家の中から庭が見えなくなるのが悲しいところだが‥。
ちなみにこの位置での部屋から見た庭の見え方はこんな感じ。
3枚ある窓ガラスのうちの一番右の窓の半分が隠れてる。やれやれ。
さてさて、それはともかく。
玄関前のメインの薪棚として昨シーズン使っていたのは、左側に置いた小さい移動式薪棚。
こうやってみると、サイズがまったく違う。
だいぶちっこいね。
昨シーズンは無くなるたびに別の場所から何度も何度も薪を運んできていたが、これなら一度にたくさん積んでおける。
雨がかからない場所なので、ここに大量に置いて、焚く直前まで目一杯乾燥を進めることもできる。
で、メインの薪棚としての役目を終えた、小さい方の移動式薪棚はどうしたかというと、
焚き付け用の薪棚にすることにした。
そのままにしておくと横殴りの雨の場合、少しぐらい雨がかかるかもしれない。
焚き付けは乾燥が命だ。
なので、雨避けの板を立てかけた。
二つを対比すると、こんな感じだ。
今シーズンは、玄関前のこれら2つの薪棚を駆使して、冬を乗りきろうと思う。