大晦日・2017年自薦傑作記事ベスト10
さあ、大晦日だ。
なんとなく、今年一年(といってもブログをスタートしたのは2月だが)の様々な記事から、自分で選ぶ自画自賛記事ベスト10を挙げてみる。
なんと言っても、毎日アップしているので、それなりに記事を書いてきた。
どんなものを書いてきたのか、自分で振り替えってみる。
まずは第10位
「総集編・けやきは割りにくい」
薪ストーブ前史・総集編⑤「けやきは割りにくい?」 - 薪ストーブクロニクル
団地で街路樹の枝の伐採をしていたおっちゃんらに声をかけて、けやきの太枝をゲットし、薪場に運ぶまでの顛末記だ。
けやきの量自体は大したことないのだが、思いの他おっちゃんらが協力的だったのがいい思い出だ。このけやきはまだ焚いていない。
どれくらいよく燃えるか、楽しみだ。
第9位
「青なすの収穫」
今年の夏野菜の中でも、印象的な収穫のひとつが青なすだった。
種からせっせと育てた青なすが、とても立派に実った上に、食べてもすごく美味しかった。まあ、収穫量はかなり物足りなかったのだが。
しっかり種取りしたので、来年は少し多めに播種しようと思う。
さて次は第8位
「総集編・栗の薪割り」
薪ストーブ前史・総集編②「栗の薪割り」 - 薪ストーブクロニクル
自宅に生えていた栗の木。
家の立て替えを期に、伐採することになり、その木で人生初の広葉樹の薪割りをした。その記念すべき記録だ。
初めて井桁積みをして、それがとんでもなく不細工だったことも今では懐かしい。しかしまだあれから一年しか経っていないなんて、嘘みたいだ。この栗は、もうしっかり乾燥しているので、年明けから少しずつ焚いてみようと思う。
どれくらいはぜるのか、詳しく書いてみたい。
第7位
「カメムシが多いと冬が寒くなる」
なぜだかよく分からないが、めちゃめちゃアクセスの多かった記事。
おそらく薪ストーブユーザー以外の方もページをのぞいてくれたのだろう。それだけ今年はカメムシが異常発生しているのだ。
いまだに毎日数匹ずつは、家からカメムシを追い出している。薪に引っ付いて入ってきてしまうのだ(笑)。
先日も薪を移動させていてとんでもないものを目にした。
真ん中に繋がっているやつらなのだが‥。よくわからないと思うので拡大してみよう。
薪をどけたら、 三日月状に並んで暖をとっていた六匹のカメムシ。
こんだけわんさかいたら、そりゃ、薪と一緒に家のなかに入ってきてもおかしくはない。
第6位
「総集編・極太乾燥玉」
薪ストーブ前史・総集編④「極太乾燥玉編」 - 薪ストーブクロニクル
あまりの巨大で、しかもカラカラに乾燥しすぎたため、玉切りも、玉運びも、薪割りも、そして積み上げることさえも、なにかと苦労した極太乾燥玉。
その苦労のゆえか、非常に印象に残っている。
その一連の頑張りを総集編としてまとめた記事だ。
ここでさんざん作った短い薪は、小割にして焚き付けに使ったり、まあ、色々使い道はたくさんあるので、重宝している。
第5位
「雨の降る日はチェーンソーの目立て」
薪ストーブ前史33 雨の降る週末はチェーンソーの目立て - 薪ストーブクロニクル
愛機シングウSVK347D。スチールのチェーンソーを買いにいったのに、何故かシングウを持つに至った経緯や、目立ての事など、まだ不慣れなりに色々書いている。
まさか自分がチェーンソーをこれほど日常的に使うことがあるなんて、少し前なら想像さえもしなかった。そういう意味でも面白い。
第4位
「総集編・ネスターマーティンS33登場」
薪ストーブ前史・総集編⑦「ネスターマーティンS33登場」 - 薪ストーブクロニクル
5月に初対面を迎えた愛機、ネスターマーティンの試し焚きについてのあれこれだ。
まあ、寒くはなかったけど、何はともあれ焚いてみた。
第3位
「茶畑山でくぬぎの倒木を発見」
薪ストーブ始生代38 茶畑山で薪仕事④~くぬぎの倒木を発見する! - 薪ストーブクロニクル
この2ヶ月ほど、ずっとこの茶畑山の記事を書き続けてきた。当ブログ、薪ストーブクロニクルが新しい局面に入ったように感じた、そんな出来事だったのだが、そんな中でもやはりこのくぬぎの倒木を発見したときの興奮が一番凄かった。
こんなとんでもない量のくぬぎを自分で処理するのかと思うと、嬉しいと同時に、できるかどうか大いに不安に思ったものだ。
結果はこの間書いてきた通りだ。
第2位
「おすすめ薪ストーブランキングベスト30・10位~1位」
おすすめ薪ストーブメーカーランキングベスト30その③~いよいよトップ10の発表!~ - 薪ストーブクロニクル
若干、アクセス稼ぎ的な意図が見え隠れする記事だが、書いていて楽しかったのも事実だ。この記事は一度アクセスランキングでトップに立ってから、一年が終わる今日まで一度もトップを譲ることなく、たくさんの方に読んでもらった。
まあ、経験のない人間が書いた妄想記事なので、あまり真に受けずに楽しんでもらえたら、と思っている。
そして第1位
「総集編・薪棚の変遷」
薪ストーブ前史・総集編 ⑨「薪場の変遷2016-2017」 - 薪ストーブクロニクル
薪ストーブの導入が決まってから、一番ビックリしたのが、薪棚にぎっしりつまった薪を見るときの充実感たるや、半端ではない、という事だ。
この記事にはその、薪棚への愛が詰まっている(笑)。薪はまだまだ詰まっていない。
これからさらに増えていくであろう薪を夢見ながら、一年の締めくくりとしたい。
お付き合いいただきありがとうございました。
来年もどうぞよろしく。
薪バブルだった2017年の下半期
上半期、まだ見ぬ薪ストーブのために、せっせと薪を集めていた。
いや、集めていたと言うより、「かき集めていた」の方がより正確だろう。
どぶ板をさらうように、小量ずつの材木を何往復でもしながらどんどん運んだ。
汚れた木でも、打ち捨てられた薪でも、ボケた玉でも、カビがはえたりキノコがはえたり、節だらけだったり、その他色んなものがこびりついた木を、選り好みせずかき集めた。
その甲斐あって、一年目のシーズンを(たぶん)薪の心配なく過ごせるだけの量が集まったと思う。
さて、秋から、来シーズン以降の薪を集め始めた。
そして、突然始まった「薪バブル」。
突然、あちこちで原木情報が矢のように飛び込んでくる。
ヤブニッケイ、椎の木、くぬぎ、杉、桧、柿の木など、樹種も量も多種多様な原木が次々と集まってくる。
なんと、原木集めはここまで容易かったのか?
と思ってしまうところだが、これはきっと「薪バブル」なのだ、と言い聞かせている。
いつかはじける。
はじけたら、また原木集めに苦労する日々がやってくる。
だから、やっぱり、あんまり選り好みせずに、集められるだけ集めよう。
来シーズンと言わず、3年分ぐらい集めよう。できれば5年分。
今の苦労が、これから数年の冬の温かさを約束してくれるのだから。
薪ストーブ始生代70 更に新しい現場。杉と桧の雑木林へ
色んな経緯で原木(というか、倒木)の情報がやってくる。
今回は東京に住んでいる兄が、友人の所有する雑木林の木が倒れているからよかったら切って持っていってもいい、という旨の連絡をして来た。
そんなこと言われても場所が遠かったら厳しいなぁと思っていたら、なんと家から車で1分ほどの場所だった(笑)。東京からの連絡で、場所が車で1分。世間は狭い。
ここのところブログでずっと書いてきたように、ちょうど茶畑山での作業に区切りがついたので、とりあえず現場を見せてもらいに行った。
すると、杉と桧が混ざった雑木林に完全な倒木が4本、斜めに傾いてひっかかって止まったものが3本ほど。
どれも直径30~40㎝はありそうな大物だ。
早速簡単に切れそうなものから玉切りしていく。
木が根本の土ごとひっくり返されている。
それが2本。
土ごと横倒しになっているので、何かを間に挟まなくてもはじめから浮いた状態だ。ある意味とても玉切りしやすい。
どんどん切っていくと、一番根っこの部分だけ残った。
これは画像を90°傾けているのではなく、木が完全に90°傾いているだけだ。
まるでトリックアートの世界だ。
持ち帰った杉と桧を、くぬぎの玉の上に乗せる。
くぬぎよりもずいぶんと大きい。
しかし、実際に年輪を数えてみると、くぬぎは樹齢が30年から大きい物だと50年だったのにたいして、杉と桧はせいぜい15年から18年ぐらいだった。
針葉樹、圧倒的な成長スピードだ。
針葉樹と広葉樹の違いが浮き彫りになる。
それだけ成長速度に差があれば、広葉樹が火持ちがいいのも納得できるというものだ。
杉と桧の雑木林にはまだまだ倒木が残っている。
年明け後は当面、新しい現場に通うことになるかな。
雪が降らないことを祈るだけだ。
ボケ玉とボケ薪
ここ一連の作業で、たくさんのくぬぎを手に入れた。
ほとんどが倒れたばかりのかっちりした倒木だったが、玉切りしてみると中にはこんなものも出てきた。
中央のピンク色の部分は普通の木の成分のままなのだが、周辺の黄色い部分はふかふかになっている。
木がボケてしまっているのだ。
ボケていないくぬぎはこんな感じ↓。
ボケてしまった玉、通称「ボケ玉」は、ふかふかの部分の密度が低いので、見た目よりずいぶん軽い。
いかにも頼りなさそうな重さと質感だ。
このボケ玉を割ると、「ボケ薪」ができる。
軽いのでサクサク割れてしまう。
薪らしく見えるのは中央の部分だけだ。
なんとなく、くぬぎなのに針葉樹と対峙しているような錯覚におちいる。
今年の冬も、実際にボケ薪を頻繁に焚いているが、やはり火持ちが悪い印象だ。
↓これはまだボケ始めの、重めの薪。
↓これはボケまくりの薪
ボケ方も色々だ。
きっとそれぞれの人生ならぬ木生があって、それぞれのタイミングで倒れたり立ち枯れしたりしたんだろうなぁ。
すぐに割ってやったら、立派な薪になれたのになぁ。
でもそのボケた部分の成分は土に帰るので、山の滋養となり、また木を育てるのかなぁ。
そうやって考え出すと、妄想が止まらない(笑)。
ボケ玉にも色々あるようだ。
これは一見普通のボケ玉に見えるが、樹皮がもろくなっていて簡単に剥がれた。
すると、剥いだ表皮に、赤いカビのようなものが生えていた。
こういうのは、きちんと乾燥させても、焚く前にぼろぼろと木屑がこぼれて家を汚すので、あまりよろしくない。
よろしくないけど、貴重な薪なので、もちろん薪棚に積んでしまう。
ボケ薪だらけの薪棚。
なんかあんまりパッとしないけど、それでも薪はあるに越したことはない。
ボケ玉でもありがたく持って帰って割るし、ボケ薪でもありがたく積んで焚くのだ。
薪ストーブの天板は楽しい
ネスターマーティンS33は、重量150kg。
中型ストーブの部類に入る。
大型のものと比べると、天板はそれほど広いわけではない。
しかし、ご覧の通り、大きめの鍋や土鍋も含めて5つも、鍋ややかんを乗せることができる。
これはある日の晩御飯の準備をしているときの状況だ。
上から見るとこんな感じ。
まさしく、所せましだ。
やかん二つは湯沸かし。
寸胴鍋は加湿。
蓋のついた鍋は晩ごはんのおかずだ。
えっ?撮影用(ブログ用)にそこら辺の鍋や土鍋を適当に置いただけじゃないのかって?
そ、そんな馬鹿な・・・
では鍋の蓋を開けてみよう。
鍋の蓋、オープン!
ほら、味のしゅんだ二日目のおでんと、水から置いておくだけで絶品の湯豆腐だ。
そろそろ食べ頃かもしれない。
湯豆腐には、畑で採ってきたネギとおろし生姜、そして自家製の柚子ポン酢をたっぷりかけていただく。
お酒は、加湿用の寸胴鍋のなかに銚子をいれて燗にした熱燗が素晴らしくマッチした。
天板は楽しい。
常に使い放題の熱源を手にしているようなものだ。
そこで温めた料理は、電子レンジで温めたものよりずっと美味しく感じるし、電気代もゼロだ。
冷やご飯も天板で蒸して温めるし、味噌汁やおでんなんかはお手のもの。
今度は栗を焼いてみようと画策中。
ところで、鋳物製の薪ストーブは天板があまり熱くならないので、お湯がグラグラ沸かない、という事が薪ストーブ選びの時にいつも気になっていた。
天板が熱くならないと、上に書いたような天板ライフは送れないんじゃなかろうか、と。
実際どうだったかというと、半分当たっていて半分は外れていた。
普通の鋳物の天板部分だけでもお湯は熱々になるし(お茶を入れたりするなら熱すぎるくらいに熱くなる)、煮物は結構しっかり温まる。
そういう意味では、鋳物製の薪ストーブでもしっかり天板を利用できる。
しかし、やはり鋳物部分は温まるのにも時間がかかるし、野菜を蒸したり、フライパンを置いてソーセージを焼いたり、とまあそんなことをするのはちょっと難しく感じる。
できなくはないけど、ちょっと辛気くさいのだ。
スローライフとはいえ、あまり時間がかかりすぎては興ざめだ。
だから、天板をフル活用したい向きには、やはり天板がシングル構造の薪ストーブや、鋼鉄製の薪ストーブ、もしくはクッキングトップ的なものがついていて高温調理可能なものがおすすめだと思う。
なくてもいいけど、あるとなんとなく楽しい。とても嬉しい。高温になる天板はそんな存在だ。
天板で遊ぶのに最適な薪ストーブを少しだけ紹介する。
まず、鋼鉄製の薪ストーブは例外なく熱くなるようだ。
シングル構造の鋳物製の薪ストーブでは、コンツーラのヤンソンやドブレの700SLなどがある。たぶんもっと色々あると思う。
そして、シングル構造ではないけど、クッキングトップ的なものがついている(もしくは)薪ストーブはヨツールのF500、あとハースストーンのストーブなんかも高温になるクッキングトップがつけられる。
国産のアグニなんかも、バリバリの天板コンシャスな薪ストーブだ。
もちろん、我らがネスターマーティンもBトップ仕様にすれば、夢の天板ライフが約束される(笑)。
忘れてはいけないのは(まあ誰も忘れないとは思うけど)、天板で遊ぶなら、ウォーミングシェルフまである、アンコールやディファイアントがなんといっても一番楽しそうだ。
これだけは悔しいけど、否定しようのない事実だと思う。しらんけど。
↓こちらも見てください
①薪ストーブ導入前までの薪集めの話はこちら
薪ストーブ前史 カテゴリーの記事一覧 - 薪ストーブクロニクル
②薪ストーブ導入後の最初のシーズンについてはこちら
12月のミケリアとごっすん
真冬の寒さの中、薪ストーブでぬくぬくの我が家で、白猫のミケリアと、さび猫のごっすんはすくすく成長中。
途中、下痢と嘔吐で体調を崩した時期もあったが、「そんなことあったかちら?」てな具合に、毎日三度の飯を楽しみに暮らしている。
そんなミケリアとごっすんの12月の様子を少しご紹介。
すっかり貫禄のついたミケリア
優しいごっすん
下痢と嘔吐で病院に連れていく。
逃走を図るミケリア
ひたすらおびえるごっすん
薪ストーブの前の炉台で爆睡中のミケリア
同じく薪ストーブ前のごっすん。どこにいるか分かりづらい(笑)
お気に入りのぬいぐるみを枕に眠るミケリア
お気に入りの高台ざぶとんの上に座るごっすん
椅子の背もたれの穴から覗いたミケリア
同じくごっすん
今年もあと少し。
猫たちもみんな健康で年を越したいものだ。
薪ストーブ始生代69 巨薪を燃やす・「乾燥していれば問題ない」は本当か?
12月も後半戦。寒さが厳しくなってきた。
最近はかなり太い薪も焚いている。
よく乾燥していれば、あまり太さは関係ないらしい。本当か?
試してみよう。
ある日の晩酌タイム。絶好のチャンスが到来する。
今夜はいいのが入ってる。
こいつを焚いてみよう。
その日の室内の薪置き場にあった、一番の巨薪だ。
長辺は15㎝。重さは二キロ秤では測れなかった(笑)。
たぶん三キロ前後あるのだろうか。
薪長はやや控えめで、33㎝。
相当太くても入るが、太くて長い薪はネスターマーティンS33には入らない。
これくらいの長さの方が使いやすかったりする。
さて、片手で持てないほどの重さの巨薪。
炉内に投入。
余裕で入った。
まださらに太い薪が入れられそうだ。
ほどなくして全体に火が回り始める。
寝る前なら、ここで空気を絞っておけば、朝まで熾がたっぷり残っている。
しかし今はまだ寝る時間ではないので、空気を絞らずに焚いていく。
すると、こんな感じにしっかり燃焼した。
大量の熾になりそうだ。
やはり、乾燥していればいくら太くても問題なさそうだ。
色んな薪が色んな燃えかたをするので、見ていても飽きないものだ。