薪ストーブ原生代44 椎、欅、榎、桜、そして樫の玉切り
ムスカリが咲いている。
というか、このブドウのような目立つ花、ムスカリというらしい。知らなかった(笑)。
ここのところ、砂金に取り付かれたガリンペイロのようにコナラ集めに取り付かれていたので、その他の樹種にあまり触手を伸ばしてこなかった(樫は別だ)。
とにかくコナラだ、コナラ。コナラを持ってこい。コナラ以外は薪じゃねえ、みたいな不遜な態度でコナラ集めに狂っていたわけだ。
しかし、このほど、薪棚を一面コナラで埋め尽くすプロジェクトが完成して、コナラ病が落ち着いた。
まあこの前面で2.5立米ほどなので、たいした量ではないけど、それでも薪棚全面がコナラだとなかなか壮観だ。
さて、コナラ病が落ち着いてみると、他の職種にもまた目が向くようになってきた。
なんと、人間とは現金なものだ。
で、そんな折りに入手できたのが、椎、欅、榎、桜、樫の各種原木だ。
午後から雨が降るというので、午前中にせっせと玉切りをした。
樫はおなじみ、硬くて重い人気の樹種。ビッグスリーの一角だ。
だが、それ以外の樹種は久しぶりに貰ってきた気がする。
①椎
まず、椎(しい)。
椎については、僕の愛読しているこのブログでよく登場する樹種だ。この記事に詳しい。薪の火持ち検証【椎】ツブラジイ - 薪ブログ
椎についてここまで熱く語る男が他にどこにいるだろうか、いやいない(反語)。
代表的な椎が三種類ある、ということまで書いてある。しかし、僕が貰ってきた椎は、たぶん椎だろう、ぐらいで、詳しいことは不明。樫に似ていて「やった、樫だ」と思ったら、伐って持ってみると「あれ、軽い」「なんだ椎か」という「ぬか喜びの椎」で通っている。
熱い思い入れがなくてごめんなさい、firewoodblogさん。
乾燥が早くて、取り回しが楽という、すばらしい長所もあるので、侮りがたい。・・・だぞ!
②欅
次に欅(けやき)。
欅は比重も高くずっしりと重い。
と記憶していた。
かつては割りにくい樹種の代表選手だというイメージから、欅の薪割りを恐れもした。
昔こんな記事も書いてた。
薪ストーブ前史・総集編⑤「けやきは割りにくい?」 - 薪ストーブクロニクル
めっちゃ懐かしい、思い出の樹種だ。
しかし、重いイメージだった欅だが、ここのところ散々樫やコナラばかり運んでいたせいで、「あれ、こんなもんか」という肩透かしな重さだった。もちろん重いことは重いのだけど。
そして割りにくいかどうか、結局よく実感できていないので、今回またじっくり薪割りをして、欅の割りにくさの度合いをアップデートしたいと思っている。
③榎
榎(えのき)。
ヨノミ、ともいうらしい。
よく古い集落に榎の巨木がどーんと生えていたりする。
少し神聖なイメージがある。
そして、前持って帰ってきたときはえらく割りにくかったイメージもある。
少しだけだが、今回もいただけたので、肩を痛めない程度に薪割りを頑張ろう。
④桜
さて、久々の桜田淳子。
じゃなくて久々の桜だ。
桜も、薪集め初期の頃に結構割って楽しんでいた、思い出の樹種だ。とても懐かしい。
こんな風に集めて割って、
こんな感じでなくなった(笑)。
薪ストーブ始生代88 桜薪、全滅す - 薪ストーブクロニクル
今回も結構な量の桜だ。といってもソメイヨシノではなく、ウワミズ桜とミズメ桜だ。
これ、桜と言ってもいいのだろうか。
樹皮は完全に桜だが、ウワミズ桜はブラシみたいな変わったな花しか咲かないし、ミズメ桜に関しては樹皮が似ているだけで、実際は桜ではない。しかも、サロンパスの匂いがする変なやつなのだ。
まあ、いいや。
とにかく、割るのが楽であることを祈るだけだ。
それと、お馴染みの樫の木。
それらをひたすら玉切りした。
桜と椎は山小屋の塀にに置いてきた。
欅、榎、樫はトラックに積んで、家の薪場に運び込んだ。
毎日ぼちぼちとは割っているので、あと少しで全部割り終えるかなーと思っていたが、玉のおかわりだ。
ふむ、またぼちぼち割っていこう。