薪ストーブ始生代89 薪棚0号機の移築
薪棚に関しては、いままでいくつか作ってきた。
まず、一番最初に作ったのがこの仮説薪棚。
「薪ストーブ前史42 仮設の薪棚を作る - 薪ストーブクロニクル」
作成日は去年の6月だ。
そこに桜の薪を積み上げた。
「薪ストーブ前史43 桜の薪の瞬間移動 - 薪ストーブクロニクル」
この薪棚は仮設のつもりだったのでいつか取り壊す予定だった。
しかし、ちょうどいい移設先が見つかったので、壊すのはやめて、この薪棚を便宜的に「薪棚0号機」と名付けた。
なぜ0号機かというと、その後作った常設の薪棚にそれぞれ薪棚1号機、薪棚2号機、と名前をつけてしまったからだ。
1号機より先に作ったので0号機。
これじゃ、まるでエヴァンゲリオンぢゃないか(笑)。
ちなみに1号機の右隣には、近日中に3号機を作る予定だ。
さて、その0号機だが、積み上げていた桜薪が全てなくなったので、動かせるようになった。そこで改良を加えて移設した。
撮影日が吹雪だったので、なんか寒々しいな。
木の板で屋根を張ったのだが、あとでさらにトタン屋根を張る予定。
東向きに太陽が燦々と照りつける場所でたっぷり薪を乾燥させてほしい。
ちなみに桜薪がなくなった経緯については、また後日報告する。
後日談:
その後、トタン屋根を張って、すこし補強をした。
これで一応薪棚ゼロ号機、改良終了だ。
早速薪を積んでいこう。
薪ストーブ始生代88 桜薪、全滅す
シーズンインする前、我が家で蓄えた薪には2つの主力部隊がある、と書いていた。
薪ストーブ始生代23 薪は足りるのか②~桜の薪の棚 - 薪ストーブクロニクル
「喫茶店薪」という、1立米ほどの広葉樹の薪と、1.2立米の桜の薪だ。
この2つのまとまった薪が、この冬の主力だと見ていた。
そして、願わくば、桜の薪にはあまり手をつけずに冬を越えたい、とも書いていた。
結果はどうだったか。
まず1月の頭頃、桜薪を焚き始めた頃の薪場の様子から。
ほぼ、満タンの桜薪が見られる。
ちなみに、左側にはかつて喫茶店薪があったが、12月で全て焚いたのできれいになくなっている。
それが、どんどん焚かれて、下はその2週間後の薪場の様子だ。
真ん中の桜薪。その半分以上が無くなろうとしていた。
おいおい、話がちがうじゃないか(いや、違わないのだ)。
こんなにあっという間になくなるのかい。
そもそも、予想した通り、桜の薪はあまり火持ちもよくなくて、すぐに焚いてしまう。正月から焚き始めたのだが、結果としてどんどんなくなっていった。
焚き初めて20日を過ぎた頃にはこんなに頼りない量に。
雪が溶けているが、薪も一緒に溶けてしまったかのようだ。
そして1月末。
あらら、真ん中の桜薪、跡形もないね。
薪だけじゃなくて、薪棚までもなくなって(この薪棚については後日書く)、きれいさっぱり何もない。
そう、1.2立米あった桜薪は1ヶ月をもたずに全滅してしまったのだ。
薪集めをしていた1年前・・・。
初めて巨大な桜の原木を「持っていっていいよ」と言ってもらった時は、本当にテンションがあがったものだ。その桜の原木を玉切りしたいがために、エンジン式チェーンソーを購入する踏ん切りがついたのだ。
まさにこの桜の薪を作るために購入したチェーンソーは、今では森のなかで八面六臂の大活躍だ(笑)。
そんな思い出の桜薪も、一瞬で文字通り灰になってしまった。
なんともあっけない。
しかし、これでいいんだろうな、と思う。
薪は焚いて、暖かくなるためのものだ。
桜の薪がなくなれば、また木を探してきて、薪割りするだけ。
そして、乾かして、また暖まるのだ。
つまりこれが生きるっていうことの意味だろう。この繰り返しが、生きるっていうことだろう。
仮想通貨やITやAIや、そこにはリアルがない。面白いのかもしれないけど、それは生きるってこととはちょっと違う気がする。
まあ、考え方は人それぞれだが。
薪ストーブ始生代87 薪棚1号2号の屋根の修繕
薪棚がどんどん建てられていき、割った薪をどんどん積んでいけるのは嬉しいものだ。
特に、始めに作った薪棚1号機は現在ほぼ満杯状態。2棟目を作るに至った。
「薪ストーブ始生代78 薪棚2号機完成 - 薪ストーブクロニクル」
そんな愛すべき薪棚たちだが、悩みがいくつかあって、一つは強度がどれくらいなのか、いまだに、よくわからなくて崩れないか不安が残るというもの。
もうひとつは、コーキング材で屋根を補修したにも関わらず、まだ屋根が雨漏りして特定の薪がずっと濡れ続けている、という悩みだ。
下の画像を見ていただきたい。
理由は不明だが、雨漏りした水滴はなぜか、その、すぐ下の薪ではなく、それから何本か下にいった赤丸で囲んだ部分の薪だけを濡らし続けるだ。
その薪は、一度他の薪をどけて持ってみたところ、ずぶ濡れでものすごく重かった。
その薪からさらに下の方へその水が落ちていっているので、周辺もずっと乾かない状態が維持されてしまっている。
これではせっかくの薪が乾燥しないじゃないか。しかし、トタン屋根をさらに、上から貼るのはやや面倒だし、お金もかかる。
というわけで、雨漏りしている部分に特化してその水滴を外へ逃がすバイパス屋根を作ることにした。
屋根の穴の部分から水滴が薪を濡らさない経路をたどって地面に落ちるように、溝のある木の板を張った。
ついでに、薪棚2号機も、浪板がみじかくて溝を流れてくる雨垂れが薪にかかるので、屋根を長くしてみた(笑)。
しばらく晴れの日が続いたら、雨でびしょ濡れだった赤丸で囲んだ薪は、嘘みたいに乾いてしまって、もうどれが濡れていた薪なのかわからなくなった。
一応作戦は成功だ。
薪ストーブ始生代86 木屑を燃やす~チェーンソー屑(おがくず)を燃料に再利用
チェーンソーを使って木を切ると、必ず出るのがこの木屑。
刀でスパッと切るわけではなく、ソーチェーンで食い込ませて、削るように木を切断するわけだから、ソーチェーンの幅分だけ木が削り取られるわけだ。
その削られた部分が木屑になる。
当たり前ですね。
でも、その木屑も木なので燃えるのだろう。燃えるものは焚かないとなんとなく勿体ないだろう。
薪ストーブにそのまま放り込むと、バラバラになってしまって効率よく燃やせない気がするので、ちょっと野外ストーブを使って実験してみた。
木屑を新聞紙でくるんで、燃料になるかを観察してみるのだ。
チェーンソー屑燃料の作り方
①新聞紙の上に木屑を適量乗せます。
②空気が入らないように、ギュッとまるめます。
はい完成。
さてそこに燃え盛る野外ストーブ。雪が残る寒い日だが、野外ストーブの熱で暖かく過ごせる。
そこにチェーンソー屑燃料を投入。
燃えたーーー。
これはいけるぞ。
というわけで、実験は一応成功だ。
実戦に投入してみる。
さきほどよりさらに大きいチェーンソー屑燃料を用意。
よく温まった薪ストーブも用意。
そして、投入する。
おお、下から穴が開くと多少木屑がこぼれていくが、まあ、よく燃える。
ちょっと火力が落ちてきた時のブースターとしては充分に活躍してくれそうだ。
なにより、木屑を袋にでもまとめて乾燥させておけば、新聞紙でくるんで簡単に作れるのがいいじゃないか。
また、チェーンソー屑がたくさん出たら作ろう。
原木椎茸となめこを育てる~きのこの菌打ちをする
去年の11月から12月にかけて、台風で倒れたくぬぎの処理に追われていた。
そのとき、手頃な太さの(直径10㎝程度の)くぬぎの原木を何本か椎茸栽培用に確保しておいた。
これくらいの太さだと、90㎝ほどの長さにして栽培するのが栽培しやすいのだそうで、薪用に40㎝に切ってしまうと後戻りできない。
だから、あらかじめ、椎茸用と目星をつけたものは、別にキープしておいたのだ。
さて、そんな長めの原木たち。
1月のある日、菌打ちをすることにした。
本来は、11月の後半、まだくぬぎに紅葉した葉がついているうちに切り倒して、そのまま倒して寝かせておくそうだ。
そうすると、葉から水分が適度に抜けていってよく育つのだそうだ。
木の中心に水分が多すぎると、椎茸菌はその水分の多い場所を養分として使えないので、あまり椎茸が育たないのだ。
しかし、10月末に台風で倒れたのだから仕方がない。90㎝に玉切りして、そのまま1月半ばまで日陰で乾燥させた。
これも後で知ったのだが、気温が5度を下回ると椎茸菌が活動を止めてしまうので、2月になってから菌打ちをした方が良いそうだ。
まったく、適当にすると、うまくいかないものだ(笑)。
しかし、そんなことは知らずに菌打ち。
近くに住むおっちゃんが菌打ち用のドリルを貸してくれたので、それで穴を開けていく。マキタの年代物のドリルだ。
木槌がないので薪で駒菌を打つ。
買ってきた駒菌は、椎茸となめこを250個ずつ。
なめこはややオレンジ色をしていて、
椎茸の駒菌は白かった。
打ち終わったら、また太陽の当たらない場所にとりあえず、移動させる。
このあと、「仮伏せ」という、木の中に菌を充分回してあげる作業がある。
それについてはまた後日書く。
その日は雪はまだ残っていたが、天気もよかったので庭木の邪魔なものを野外ストーブで燃やしながら、ついでに暖をとった。
外で焚く薪も乙なものだ。
薪ストーブ始生代85 様々などんころ薪を焚く
かつてこんな記事を書いていた。
「薪ストーブ前史29 どんころ用の薪棚 - 薪ストーブクロニクル」
薪作りで半端な部分や割りにくいもの、形のいびつなものなどを「どんころ薪」と言うのだが、そのどんころを保管しておく棚を作って置いているというものだ。
これがうちの奥さんにはすこぶる評判が悪かった(笑)。
小屋にもたれ掛かった状態で置いておくと、小屋の壁も汚れてカビるし、草におおわれて汚なーい。という物言いがついたのだ。
物言いがつくのは相撲の世界だけだと思っていた僕はおおいに面食らいつつも、しかしまあ、それもそうだ、小屋の壁がバッチィくなるのはいただけない、とあっさり納得して、もうこのどんころはドンドン焚くことになった。
で、コンテナや一輪車でせっせと運んでは焚いていく。
うちの薪ストーブ回りには、細長い普通の薪を積み上げる細長い薪ラックと別に、どんころなどの形が悪いものを置いておくラックも常設している。
薪ストーブに近い方の黒いラックがそれだ。
そこに持ってきたどんころを突っ込んでおく。
薪ストーブのすぐ隣なので、置いておくとさらに乾いてきて燃えやすくなる(はずだ)。
どんころは、かなり巨大なものが多いので、なるべく温度ががっちり上がりきった時に放り込む。
あらよっと。
かなり重いので、これでしばらく追加薪をしなくても大丈夫。
おまけ
その他のどんころコレクション。
①ダース・ベイダー?のような巨大でイビツな形のもの。
②T字型の松のドンコロ。
ギリギリ入るスリルを楽しむのが、結構楽しかったりする(笑)。
しかし、ネスターマティンは側面と下は頑丈な鋳物だが、上部だけは割れやすいバーミキュライト製なので、でかすぎて上につっかえるような時は破損しないように注意が必要だ。
そんなこんなで、どんころ。
積むのが難儀で、嫌われる傾向にあるが、大きくても乾燥さえしていれば、問題なく燃える。
まだまだあるのでドンドン焚こう。
カメムシと雪の深い関係。
カメムシが多い年は雪が多いらしい、という仮説がどうやら当たっているようだ、という記事を書いてやれやれ、と思っていたら、今朝になってさらに積雪がドーンと倍になった。
まさか一日でこんなに増えるとは思わなかった。
心配なのは薪棚の崩壊だ。
昔読んだこの記事が脳裏をかすめる。「薪小屋の崩壊 - 薪ストーブは燃えているか」
恐るべしカメムシパワー。
移住一年目にして雪国とカメムシの洗礼を受けてたじろぐ、管理人であった。
さあ、雪かきじゃー。
追記
そして、雪かき終了。
とりあえず、これで薪棚の崩壊はないだろう。
北国ほどの雪ではないが、それでもあなどってはいけない。
やれやれ。