薪ストーブ原生代47 野外薪ストーブ革命、そして広葉樹連合軍について
少し前のことになるが、夜でも暖かくなってきたので、庭でプチバーベキューをした。
使うのはオーストラリアの野外薪ストーブ、オージーピッグだ。
少し懐かしいオージーピッグ導入のときのリンクを貼っておこう。
「薪ストーブ前史22 野外薪ストーブの導入 - 薪ストーブクロニクル」
なんだかんだ言って毎年バーベキューはしてるみたいで、こんな記事や、
「薪ストーブ始生代116 今シーズンの薪割りが終わった - 薪ストーブクロニクル」
この記事にも↓野外薪ストーブが登場する。
「薪ストーブ始生代② 薪ストーブに求めること①~なぜ薪ストーブ? - 薪ストーブクロニクル」
さて、今年も相変わらず、なのだが、タイトルにもあるように今年の我が家の野外薪ストーブはレボリューショナリーな発展を遂げた。
それが以下の画像だ!
分かるだろうか?
何?バーベキューでバナナを焼いているのが革命的?
ちがう、それはバナナじゃなくてカボチャだ。季節外れなので南半球のニュージーランドから来たカボチャだ。
去年までのバーベキューの記事を読んで画像を見比べたらすぐわかるはず。
これも、
これも、
どうだろう、革命的ではなかろうか。
え?何が革命か分からないって?
答えはこれだ。
つまり、去年までは網の上で焼いていたので、肉の脂が落ちたら炎が燃え盛っていたのだが、今年から鉄のフライパンの上で鉄板焼風に肉や野菜を焼いたのだ。
なーんだ、それだけのことか。
つまんねーの。
まあ、マイナーチェンジと言えばマイナーチェンジなのだが、汎用性というか、例えば災害時に外で調理をするときは、網よりフライパンの方が掃除や後片付けも含めて絶対に楽だし、火加減の調整も簡単だ。
日常的にこのストーブで調理をするなら、網も備え付けの鉄板も取り外してフライパンで調理しよう。そうしよう。
なんだか、災害が起きるときのことばかり考えているみたいだけど、ここ最近は異常気象が日常気象となっている感があり、災害があまりにも身近にある。
いつなんどき自分の身に降りかかったっておかしくはないのだ。
だから、災害が起きたときになるべく心穏やかな楽しく暮らせる準備をしておくことは、必須なのではないか、と思うわけだ。
特に田舎暮らしと言うのは、本来的には災害に強い構造のはずなので、そのメリットを最大限に活かせる準備を考えていきたい。
それはオフグリッドな暮らしと同根なのだ。
野外薪ストーブは炉が小さいので小割りが有効。
随時、フィスカースのX7というハチェットで割っていく。
食後は熱をもれなく利用するためにお湯も沸かしておく。
とまあ、何が革命的なのかさっぱり分からないかもしれないけど、我が家的には野外薪ストーブ革命が起きたという話でした。
先日は雨が降る降るといいながらなかなか降らなかったので、薪割りを押し進めた。
桜、欅、榎、椎、楠という広葉樹連合軍的な薪棚を勝手口に設置した。
勝手口の門は両サイドに薪を陣取らせて、なかなか威圧感のある入り口になってしまった(笑)。
薪割りもあと一息。
コナラとくぬぎ、そして杉桧が少々。
夏は畑仕事に時間がとられるので、薪割りに割ける時間はあとわずか!
きばれ!
薪ストーブ原生代46 樫の薪棚ver2.0~ゴールデンウィークの楽しい労働
ゴールデンウィークも終わる。
今年は例年になく、様々な作業時間がとれたので、薪割りもそれなりに楽しめた。
特に気になっていたのが樫の薪割りだ。
樫薪専用の薪棚を作って置いていったのだが、中途半端な量で中断を余儀なくされていた。
ゴールデンウィーク直前。
樫の薪棚はこんな状況だった。
そこにボチボチ割っていた樫の薪をまず運び込む。
↑これで一輪車五台分。
これが積む前。
積むとここまで増えた。
正面から見るとこんな感じ。
そして昨日。もう少し残っていた樫の玉も全て割り終えて、それも積んだ。
ちょうど、庭と道路を隔てる塀のレベルまで積み上がったので、ここはこれで終わり。
この左側にもうひとつ薪棚を設置する余地があるので、幸運にも樫の原木がさらに集まるようならもうひとつ設置しよう。
左が0.7立米。右が0.9立米
合わせて1.6立米。
全て樫だ。
並みの薪棚とはちょっと違う、極上の薪棚だぞ、凄いんだぞ、どうだ、とひとり悦に入っていたりする(笑)。
あとはポリカの屋根をつけて風で飛ばされないように固定して、現有の薪の状況に応じて3年~5年寝かせる予定。
完璧に乾いた状態で使いたいものだ。
ゴールデンウィークには他にも色々働いた。
山に剪定して要らない庭木を捨てにいったり(もちろん自分で管理している土地だ、不法投棄ではないよ)もした。
枝木を積みすぎて、ほとんど迷彩状態の軽トラ。
天気がよかったので、外で薪棚を見ながらのランチもした。
いやーゴールデンウィークもよく働いた。
樫の薪割りは終わったけど、まだクヌギ、ナラ、杉、そして桜や椎や榎や欅、と割るべき玉が目白押し。
これからはしばらく連休がないので、毎日少しずつボチボチ割りながら、夏を越えよう。
それよりも、夏野菜の方が忙しくなるからね。
暑い季節がやってくる。
おまけ。
そういえば、犬の散歩をしていて珍しい植物を見つけた。
ウラシマソウに似ているがちょっと違う。
同じサトイモ科の「ミミガタテンナンショウ」という植物らしい。
我が家の近くに群生地があった。
犬の散歩でもしていなければ見つからなかった。近所でも知らないことだらけだねぇ。
異常発生か?蛭に怯む5月
なかなか、普通の日常生活で蛭を見ることなんてなかった。
昔、下川祐治という旅行作家が「十二万円で世界を歩く」、という本を出していて、そのなかでインドのラダックを12万円で目指すという超絶に無謀な話が載っていたが、そのなかで、下川さんが蛭に怯みながらラダックを目指していたのを、「そうかー、ラダックを目指すなら、蛭なんつうもんも避けてとおれないのかー」としみじみ思いながら読んでいたものだ。
いやー懐かしい。
なかなか面白い本なので、絶版になっていなかったら、ぜひ読んでみてくださいませ。
さて、そんな非日常の話だと思っていた蛭が、今年異常発生してないか?
毎日のように見るんだが。
で、先日は犬の飲み水のボウルの底にこんなやつがついていた。
しばらくほとぼりが冷めるまで丸まって待機。
で、危険が去ったと思ったらせっせと動き出す。
よいしょ。
よいしょ。
なんつー気持ち悪い動きだ。
蛭は、血を吸いだすと、血液が固まらない酵素かなにかを傷口に注入するから、蛭にやられると、全然血が止まらないらしい。
鼻付近に蛭がにょろにょろと蠢いていた。
もののけ姫のししがみ様か何かか?たたり神?
こんなやつね。
うちのわんこがこんなことになって、ショックだった。
そして、えらく気持ち悪かった。
今年は本当に蛭が多い。
みなさま、お気をつけあそばせ。
特に、雨の後などは。
薪ストーブ原生代45 薪は足りたのか?シーズン2
2018年―2019年シーズンが終わった。
まだ寒い夜があるかもしれないが、この春はおそらくもう焚くことはないだろう。
いや、焚きたくて仕方がない時もあるけど、こういうことはメリハリが肝心だ。
やがて来る暖かい(そして暑い)季節をたっぷり堪能しつつ、来シーズンを待ち焦がれるのだ。
うん、そうしよう。
というわけで、先日、今シーズン最後の焚き付けを行った。
最後ということで、おそらく乾燥しているはずのコナラとクヌギをダブルで使って、贅沢な薪タイムを過ごした。
いまだ、ほとんど焚いた経験もないコナラとクヌギ。
最後の贅沢、と思ってガツンと焚いたら、圧倒的なその火力に部屋が暑くなりすぎた(笑)。
4月にコナラとクヌギのダブル焚きは、あからさまにオーバースペックだった。
暑すぎる部屋で、晩酌のお供はたらの芽の天ぷらだ。
ビールがうまかった。
さて、シーズンの終了を宣言したということは、今シーズンに使用した薪の量を把握する恒例の企画、「薪は足りたのか?」をお送りしよう。
今シーズンは、暖冬傾向だったので消費量が少ないか、と思ったけど、3月に思いの外たくさん焚いた気がする。
まず、この針葉樹薪棚。
杉とヒノキ中心の2立米。
クヌギのボケ薪も一部含まれていたが、それを年内に綺麗に焚きつくした。
そしてこの急造仮設薪棚。
前後2列ある。
これが全部で2立米弱。
樹種はクヌギのボケ薪がメインだ。
ボロボロになったボケ薪が粉を吹いたりして、あんまりきれいなものではなかったけど、まあまあ暖かく焚けた。
こいつらを焚き終わったあたりで2月が終わった。
「やれやれ、これでこの冬も終わりかな?あんまり焚かなかったなぁ」と思ったものの、そこから油断していたら結構3月が寒くて、もう少し薪が必要だった。
で、この薪棚に手をつけ始めた。
シーズンの終了を宣言した時、ここまで減っていた。
ちなみにこの薪棚のうち、↓の赤丸で囲った部分はあとで補充した薪なので、実際はこの場所にあった薪も焚いた。
だから、3月にもかなり薪を消費したことになると思う。ちなみにここの薪棚の樹種はヒノキと名も分からない雑木と、そして、一部ボケていないクヌギも焚いちゃった。
つまり、赤と青で囲った以下の部分の薪が、3月と4月に焚いた薪、ということになる。
1立米以上はあるだろう。クヌギは恐ろしく澳が長持ちした。いつか、クヌギのことを詳しくレポートできる日も来るだろうけど、ほんの十本程度のクヌギの薪では、何かを語るには時期尚早だろう。
ともあれ、これら消費した薪を全て足すと5立米くらいになるだろうか。
去年はこんな感じだった。薪ストーブ始生代103 薪は足りたのか? - 薪ストーブクロニクル
歴史的な寒い冬、6立米の薪を焚いた。
今年は暖冬傾向でだいたい5立米。
まあ、こんなものかな。
焚き終わった炉内に残っていた灰で、わらびのあくぬきをした。
また半年後。
来シーズンはどんな樹種の薪をどれくらい焚くのだろうか。
オフグリッド入門⑤ 電子レンジのない世界、太陽でライトを灯すソネングラス
電子レンジとテレビを手離す
先日書いたことだが、電気代を削減するために、電子レンジを要る人に譲って、テレビも基本的には観ない、ということが家族会議で決まった。
オフグリッド入門④ 電子レンジとテレビを手離す - 薪ストーブクロニクル
電子レンジはすでにお嫁に行った。3月末のことだ。
テレビは、映画などを観るために置いてあるが、コード類は全て抜いてしまった。
せっかくBSであの伝説の朝ドラ「おしん」の再放送が始まったというのに、観られないわけだ(笑)。
さて、それから半月。
いや、まだ半月なんだけど、ついこの間来た某電力会社からの電気代の請求書を見てびっくりした。
なんと3月分が2000円だったのに、4月は1300円まで急下降しているじゃないか。
1ヶ月の使用電力量は55kwとこの家に住み出してから最低の数値を叩き出した。
なんと、電子レンジ恐るべし。単純に比較はできないが、24時間動き続けている冷蔵庫と同じくらい電力を消費していたということか。
確かに、その便利さは半端ではない。
温めや解凍など、手間がかかる調理作業の時間を劇的に減らしてくれるし、忙しい朝も、電子レンジさえあればなんとかなることが多かった。
クックパッドに載っているレシピなど、電子レンジの無い家庭では作れるものがないんじゃないかというくらい、電子レンジの登場頻度が高く、巷では電子レンジでチンすることは「レンチン」で通るほど定着している。
極論すれば、調理器具が一切なくても電子レンジさえあれば三度の飯に困らない、というのが我々が生きているこの現代社会なのだ(笑)。
そしてすべての便利なものには、その便利さの対価を支払わなくてはいけない、という側面がある。
まず、電子レンジは「超便利」だけど、「超おいしく」はない。
便利さを追求する過程で、手間をかけてこそたどり着ける本当のおいしさを完全に放棄してしまっているように、個人的には思う。
まあ、味覚に関しては絶対的な基準があるわけではないので、それはさて置こう。
電子レンジがその便利さの対価として支払わなくてはいけないものは・・・。
電気代だ。
なーんだ。当たり前ですね(笑)。
しかし、考えてみれば、日本中で毎日毎日電子レンジが延々と使われているわけだ。
もちろん、我が家でも頻度はともかく、毎日使っていた。
便利で時短で、使うのが当たり前だから、みんな使っている。
無い生活なんて考えられない?
意外となくてもいけるかもしれない、それを実験してみている。
そして、半月でいきなり結果が出た。
いやーさすが電子レンジ。
なにも、節電自慢がしたいわけではない。
ただ、ライフラインを権力に委ねたくないだけだ。
電気を、ガスを、水道を、なんとか、毎日普通に楽しく暮らしながら、自分の手に取り戻したいぞ、と思う。すこしでも依存度を減らしていく過程で、色んなことが見えてくるはずだ。
大袈裟に言えば、今始めている節電が、徐々にライフラインの自立に繋がり、それがやがてオフグリッドな暮らしへと繋がっていくだろう。
ソネングラス登場
さて、そんな中、面白いアイテムを見つけた。
南アフリカ共和国で作られているソネングラスというものだ。
詳しくは↓
ソネングラスジャパン公式サイト – ソネングラスジャパン公式ウェブサイト
簡単に言えば太陽光で充電するランプのようなものだ。しかし、製品の考え方にいたく共感して、ひとつ注文してみることにした。
家に届いた瞬間から早速充電。
晴れの日に1日充電すれば、12時間点灯するらしい。かなりの性能だ。
夕方の数時間、なるべく太陽と垂直になるように充電して、その日の夜に早速使ってみた。
瓶のなかに何か入れるのがトレンドのようなので(笑)、カエルのフィギュアを入れて点灯してみた。
想像以上に明るかった。
これは一人1台持っていれば、夜に電灯をつける頻度が激減するんじゃなかろうか。
読書灯に最高だし、防水なので入浴にも使える。
普段から夜の灯りは暗めなので、特別灯りが必要なとき以外は、これひとつで夜を過ごすことも可能だ。
というか、トイレに行くにも燭台を持っていくみたいな感じがまるで19世紀に戻ったみたいで、ワクワクしている自分を発見した(笑)。
とにかく、この未知数の能力を秘めているであろうランプと、電子レンジの無い生活でいったいどれくらい電力会社の電気への依存を減らせるだろうか?
現状で、電子レンジは完全に手放し、テレビはほぼ全く観ていない。
我が家の電化製品は冷蔵庫、洗濯機、掃除機(使用頻度低い)そしてラジオやオーディオ類だけだ。
太陽光の力を借りて電灯もなるべく使わないようにしたら、いったいどれくらい節電できるだろうか。
さらなる実験がスタートだ。
誰かの思惑になんて踊らされるなよな
全てのものごとには誰かの思惑が隠れている。
テレビにおけるニュースのチョイスやコメント一つとっても、巨大な企業の思惑を無視することはできない。
戦争だって、ほとんど思惑の塊のようなものだ。ただ単にお金儲けの手段に人殺しを利用しているにすぎない。
気候変動すら、そこには思惑が見え隠れてしているかに思える。
しかし、全ては浅はかで、豆粒のようなものにすぎない。
思惑のほとんどは金儲けに帰着する。
金儲けの行き着く先は、遅かれ早かれ、そしてどれだけ美辞麗句で覆い隠したとしても、やがてエントロピーが増大して破滅に至るだけだ。
これってたぶん、それなりにきちんと歴史を勉強したら誰でも分かることなんじゃないかと、偉そうにもおもっちまうわけで。
さて、そんな思惑にまみれ、思惑で溢れかえったこの世界にも、誰の思惑とも無縁の物が存在している。
その一つが薪ストーブの炎だ(ってやたら大袈裟な事を散々並べといて、それが言いたかったのかい)。
薪ストーブの炎の形は、融通無碍だ。
誰の思惑に縛られることもなく、そのときの薪と空気の加減に応じつつ、それに縛られることもなく、自由に形を変えていく。
空に浮かぶ雲のようだ。
今日の空は春霞か。雲の占める割合も多い。
またある日の空にはマグリットが描いたようなちょっと変な形の雲。
その春の呆れるくらい青い空に幾何学的な線を引いては消えていくボーイングとエアバス。
鳥があちこちで鳴き、山の緑の中に絵の具が飛び散ったようにピンク色の山桜が点在している。
薪ストーブの世界は、もちろん人為的な、そして工業的な側面も多分にあるんだけど、それでも、薪を集めて割るという極めて原始的な作業も、その炎の移ろいも、なんとなく融通無碍な世界に通じている気がする。
誰の思惑とも関係なく、ただ自分の部屋を暖めるというささやかすぎる目的のためにひたすら汗をかき、労働する。
鳥が巣を作ったり、蜂が花の蜜を集めるのと変わらない、シンプルな活動だ。
自分が一寸の虫になったかのような、仏教的な境地。
もちろん、雑念だらけの僕にはまだまだ遠い道のりだけど、それでも、そんな仏教的な、ニルバーナ的な境地に少し通じるような気がする薪作りのそんなところに、尽きせぬ魅力を感じる。
誰かの思惑のために、誰かの金儲けのために踊らされて、スポイルされる人生を送るくらいなら歯を全部抜いた方がましだ、っていう歌が昔ありましたね(笑)。
さ、今日も帰って薪を割ろうっと。
薪ストーブ原生代44 椎、欅、榎、桜、そして樫の玉切り
ムスカリが咲いている。
というか、このブドウのような目立つ花、ムスカリというらしい。知らなかった(笑)。
ここのところ、砂金に取り付かれたガリンペイロのようにコナラ集めに取り付かれていたので、その他の樹種にあまり触手を伸ばしてこなかった(樫は別だ)。
とにかくコナラだ、コナラ。コナラを持ってこい。コナラ以外は薪じゃねえ、みたいな不遜な態度でコナラ集めに狂っていたわけだ。
しかし、このほど、薪棚を一面コナラで埋め尽くすプロジェクトが完成して、コナラ病が落ち着いた。
まあこの前面で2.5立米ほどなので、たいした量ではないけど、それでも薪棚全面がコナラだとなかなか壮観だ。
さて、コナラ病が落ち着いてみると、他の職種にもまた目が向くようになってきた。
なんと、人間とは現金なものだ。
で、そんな折りに入手できたのが、椎、欅、榎、桜、樫の各種原木だ。
午後から雨が降るというので、午前中にせっせと玉切りをした。
樫はおなじみ、硬くて重い人気の樹種。ビッグスリーの一角だ。
だが、それ以外の樹種は久しぶりに貰ってきた気がする。
①椎
まず、椎(しい)。
椎については、僕の愛読しているこのブログでよく登場する樹種だ。この記事に詳しい。薪の火持ち検証【椎】ツブラジイ - 薪ブログ
椎についてここまで熱く語る男が他にどこにいるだろうか、いやいない(反語)。
代表的な椎が三種類ある、ということまで書いてある。しかし、僕が貰ってきた椎は、たぶん椎だろう、ぐらいで、詳しいことは不明。樫に似ていて「やった、樫だ」と思ったら、伐って持ってみると「あれ、軽い」「なんだ椎か」という「ぬか喜びの椎」で通っている。
熱い思い入れがなくてごめんなさい、firewoodblogさん。
乾燥が早くて、取り回しが楽という、すばらしい長所もあるので、侮りがたい。・・・だぞ!
②欅
次に欅(けやき)。
欅は比重も高くずっしりと重い。
と記憶していた。
かつては割りにくい樹種の代表選手だというイメージから、欅の薪割りを恐れもした。
昔こんな記事も書いてた。
薪ストーブ前史・総集編⑤「けやきは割りにくい?」 - 薪ストーブクロニクル
めっちゃ懐かしい、思い出の樹種だ。
しかし、重いイメージだった欅だが、ここのところ散々樫やコナラばかり運んでいたせいで、「あれ、こんなもんか」という肩透かしな重さだった。もちろん重いことは重いのだけど。
そして割りにくいかどうか、結局よく実感できていないので、今回またじっくり薪割りをして、欅の割りにくさの度合いをアップデートしたいと思っている。
③榎
榎(えのき)。
ヨノミ、ともいうらしい。
よく古い集落に榎の巨木がどーんと生えていたりする。
少し神聖なイメージがある。
そして、前持って帰ってきたときはえらく割りにくかったイメージもある。
少しだけだが、今回もいただけたので、肩を痛めない程度に薪割りを頑張ろう。
④桜
さて、久々の桜田淳子。
じゃなくて久々の桜だ。
桜も、薪集め初期の頃に結構割って楽しんでいた、思い出の樹種だ。とても懐かしい。
こんな風に集めて割って、
こんな感じでなくなった(笑)。
薪ストーブ始生代88 桜薪、全滅す - 薪ストーブクロニクル
今回も結構な量の桜だ。といってもソメイヨシノではなく、ウワミズ桜とミズメ桜だ。
これ、桜と言ってもいいのだろうか。
樹皮は完全に桜だが、ウワミズ桜はブラシみたいな変わったな花しか咲かないし、ミズメ桜に関しては樹皮が似ているだけで、実際は桜ではない。しかも、サロンパスの匂いがする変なやつなのだ。
まあ、いいや。
とにかく、割るのが楽であることを祈るだけだ。
それと、お馴染みの樫の木。
それらをひたすら玉切りした。
桜と椎は山小屋の塀にに置いてきた。
欅、榎、樫はトラックに積んで、家の薪場に運び込んだ。
毎日ぼちぼちとは割っているので、あと少しで全部割り終えるかなーと思っていたが、玉のおかわりだ。
ふむ、またぼちぼち割っていこう。